釣り雑誌で曲紹介という超アウェーなコーナー。でも今回はアウェーじゃありません！なぜなら今回紹介する「アルクアラウンド」、魚の気持ちを歌った曲ともとれるからです！知りたいでしょ？魚の気持ち。
この曲を作ったミュージシャンはサカナクション。名前に魚を冠しているけども、彼等が魚目線ともとれる曲を歌うのは珍しい。MVがワンカットで、しかもMVに歌詞が表示されていることからもその異常さが分かると思います。どちらもサカナクションのMV史上唯一の特徴です。MVが分からない？ググって。
仲間がみんな釣られて一匹になって、いつ釣られるか分からない不安に襲われながらもそれでも泳ぐ魚。
そんな魚が擬人化されてるように思えてならないのです。
ああ、なんて哀愁。
でもアラウンドをアルク訳だから、結局前には進めない。魚はどれだけ悩んでも魚。人間の娯楽で釣られる運命。最後は釣られて食べられる。歌詞の「まだ知らない場所を知るようになる」の知らない場所とは皿の上の事ではないか。
でもその後歌詞は「今始まる」と続く。
そう、輪廻転生です。輪廻を夢見て死にゆく魚の悲哀。ボーカル山口一郎はMVで林檎を食べながら、食べられるものを慈しみ歌うように見えます。輪廻を願って食われる魚の気持ちを知るのは釣り人の責務だと言わんばかりに。