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フィクションもノンフィクションにすぎない

 SNSにならされている世代にわざわざ説明するまでもないことではあるが、人間、公の場で自分のことを語ろうとするとどうしても脚色が入ってしまう。つまり盛ってしまう。だからわたしは公の場で自分のことを語りたくはない。公の場で発せられた自己紹介は自分の真実の姿ではない。真実の姿ではないということは虚構であり。虚構であるということはそれはもはや自分ではないということになる。自分の口によって語られた自分は自分ではないのだ。どうせ虚構を語るのであれば中途半端なものではなく、徹頭徹尾虚構にしてしまったほうがよい。だったら自分ではなく自分以外の人間を主人公にした物語を書いたほうがましだ。
 と、ここまで書いて気づいたが、徹頭徹尾虚構な人生をSNS上で生きている人物、つまり他人の人生を生きている人物などすでにたくさん存在しているはずで、それどころか現実にまったく別人の人生を送っている人物だって少なくはないだろう。まったく青臭いことを書いてしまった。やだ〜、も〜。恥ずかしくてハゲる〜。

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