4

LOST MEMORIES ⅩⅥ

『どうせ気付いてないんだろ?』
彼は相当な実力者だろう。人間に1番近いウィッチの魔力をキャッチできるほどのアンテナだ。瑛瑠は一切使っていなかったのに。
確かに気付いていなかった。腹立たしい。筋違いとわかっていても、彼にさえ腹が立つ。
そこまで思って、息を吐いた。このままでは、自分がとらわれてしまう。今 暴走しても、止めてくれる人はいない。
歩を進めながら考える。彼の種は、大体予測できた。
1人、見つけた。やはり話しかけようか。
そう思ってかぶりを振る。チャールズに止められているのだ。それだけではなく、まだ彼とは話せない。どれだけ信用のおける人物か、わからない。会って早々あんな態度で、会ったこともない人を気を付けろと言う。
『どうせ気付いてないんだろ?』
再び思い出す。
『君、弱そうだしな。』
この手の差別は受けたことがなかった。が、実際にあるのだと痛感する。
こう言われた理由。
――私が、ウィッチだから?

レスを書き込む

この書き込みにレスをつけるにはログインが必要です。

  • レスありがとうございました。
    はじめまして、クラムボンといいます。
    (大体の方はクラムボンちゃんかボンちゃんって呼んでくれます!)お返し遅れてしまって申し訳ないです(^^;

    宮沢賢治先生、わたしの1番好きな詩人です
    (まだまだわたしの知識は浅いですが…)
    擬態語、擬音語が使われている作品が多くて
    新しい作品を読むたびにワクワクします。
    やまなしは特に好きで幼いカニの兄弟に、儚くて美しい水中の描写。そこで語れる死生観的な『クラムボンは死んだよ。』という生々しい?言葉。
    素敵な世界観だなぁと思います。

    その言葉、わたしもどこかで聞いたことがあります。以前友達と悲しまれて死ぬのと笑顔で見送られて死ぬののどちらがいいかと話をしたことがあって、ポエムはそこから創作しました。セカオワ先生の曲に『マジック』が有るのですが、歌詞に『僕がさこんなに頑張って生きてきたのに~生まれてきてよかったと僕は本当にそう思うんだよ』というのがあるんです。たとえ大切な人を失っても、大切な人に出逢えたという事実がその人の人生を価値のあるものに変えるのかなぁと思いました。とてもいい曲なのでぜひ聞いてみて下さい。

    こちらも長々とすみません!

  • みーちゃん》
    日本人じゃなければ、日本語はきっとわからなかっただろうなって思います。
    この話を書いてても、1文でどうとでも変えることが出来る。その時に合ったベストでかけたらいいな、そんな気持ちで書いています。
    ほんとは、もちょっと情景描写を入れたいのだけれど。ファンタジーの世界に設定はつきもので、別枠で説明するのは野暮かななんていうポリシー(っていえるのかな?)で、まあ、主要人物を知ってもらうために長々と。笑
    まだ先の話かな。瑛瑠にも私にも、余裕がないからね(笑)

  • ボンちゃん》
    かわいい。こう、呼ばせてもらいます(笑)

    死んだよの方か(笑)
    かぷかぷっていう音が好きだから、私は笑った方が好きだな。
    宮沢賢治は、私が初めて触れた近代文学作者です。注文の多い料理店は、当時小学生だった私に、大きな衝撃を与えた本です。だから、宮沢賢治は色んな意味で特別。

    ふふ、ご紹介ありがとう。聴いてみます。
    セカオワ先生、独特の世界観持っていますからね。個人的に、ある曲で吹っ切れたんだなと思うことがありました。特に、そこからの曲が私は好きです。
    今の中学生が大人びているのか、ここに集う子たちが異彩なのか(褒め言葉 笑)。
    私の中学のときとちがうなあと思ったり思ったり。