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ノンフィクション

 信号が赤に変わる寸前、トーストをくわえた女子高生が猛ダッシュしてきてわたしにぶつかった。後ろ向きに倒れ、起き上がると、混乱した様子のわたしの姿が見えた。わたしと女子高生の身体が、入れ替わってしまったのだ。
 なんてことはなく、女子高生は友だち数名と合流して駅に向かった。トーストをくわえたりももちろんしていない。
 こんな子どもだましの映画のようなくだらない妄想をしてしまうのはきっと暑さのせいだ、と、わたしは考え会社には行かず、一日寝て過ごすことにした。
 こんな話は嘘だ。わたしは三日前から一歩も外に出ていない。
 こんな話を書いてしまうのは、暑さのせいばかりではない。

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  • 初めまして、七夕野郎全小説集さん。
    こんばんは。
    レスありがとうございます。
    今日もお疲れ様でした。◎

    恐縮でございます。
    わたしにはあり余る御言葉です。
    けれど、すごく嬉しいです。
    ありがとうございます。。

    暑いですよね…夏ですよ、。
    物語なおはなし、読んでいて愉しかったです。
    すてきです。