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LOST MEMORIES CⅠ

「確認してもいい?」
行きなり切り出す瑛瑠は、ほぼ元通り。
「どうぞ。」
ソファの前のテーブルでお茶の準備をしながら応えるチャールズは穏やかだ。
「恋愛感情は、自分の意思では抑えが利かなくなることもあるよね。」
「そうですね。」
「強い感情にもなり得るよね。」
「はい。」
瑛瑠は少し間をおいてから、もうひとつ確認する。
「魔力が制御できなくなるほどの強い感情にもなり得る。」
「はい。」
華やかな白桃が部屋中に香る。瑛瑠は、少し気が削がれた。
「今日は白桃烏龍?」
横にいるチャールズを見ると、微笑んで頷く。
「よくご存じですね。そうですよ。」
張りつめていた気持ちがほぐれていくのを感じる。少し肩に力を入れすぎていたようだ。
「相性の悪い種族がいる。人間に1番近いウィッチは、攻撃型の種族にあてられることがある。だから、種族でまとまって過ごすようになった。」
「はい。」
部屋に静けさが立ち込めた。聞こえるのはカップに注がれるお茶の音だけ。

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  • みーちゃん》
    私ね、みーちゃんの詩が好きなのよ。かわいいのよ。年甲斐もなくきゅんてしちゃう。笑
    どこからそんなこと思い付いちゃうの(笑)
    でもね、今だけよ。現実とのギャップに悲しくなるから…なんて。ずっとその感性大切にしてね。

    パプリちゃんには個人的にフラグクラッシャーになってもらいたいんだけどね。笑
    うんうん、気付いてしまったのよ。

    そこのご指摘どうもありがとう!白桃烏龍、実は私の1番好きなお茶です。とってもいい香りで、本当においしいの。ぜひ1度は飲んでみてほしいわ。今度は白桃煎茶なるものがカタログに載ってきたから、注文してみるつもりなんです。ふふ。