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LOST MEMORIES CⅦⅩⅡ

「今日は、長谷川さんとの約束があるんです。ごめんね、ふたりとも。」
英人は妙に納得した様子で、そうか,と一言。
「もう大丈夫だろう。指輪もあるしな。」
微笑んで送り出す英人。一方の歌名といえば、不満そうに口を尖らせている。
「そんな。やっと瑛瑠と仲良くなったっていうのにー。」
そんなことを言いながらも、最後にはにっこり笑って、
「また体調崩したら承知しないからね。」
ぽんと肩を叩いて、じゃねと手を振る。
「じゃあ、フラれた者同士仲良く帰ろうか英人くん。」
「そうだな。また明日、瑛瑠。気をつけて。」
二人に手を振り、瑛瑠は図書室へと歩を進める。
後ろでは歌名が賑やかだ。
「ねえ英人くん、また明日ってどういうこと!?休みだよね!あと、さっきスルーしたけど指輪って!?ねえ!」
明日のことを歌名は知らない。しかし、共有者として、友だちとして、歌名と知り合ってしまった。夢に歌名は見つけられなかったけれど、繋がっているのだろうと、何ともなしに思う瑛瑠。
混乱を回避して少しずつ紐解いていくためにも、明日は英人と答え合わせをしたい。きっと聞いたところで、案外聡い歌名のことだ。深入りはしてこないだろうと思うも、上手く返してほしいと瑛瑠は願う。同じ魔力持ちとして、それ以前に友だちとして、歌名を傷付けたくないと思ってしまった。存外、英人にかなり信頼を置いていることを自覚し、微かに笑う。これから会う望とも、そんな関係が築けていけたら、そんなことを考えながら、扉に手をかけた。

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  • PS》
    裏で、今回のお話のアナザーストーリーを載せました。読まなくても本編に影響はありません。英人くんと歌名ちゃんが漫才しているだけのメタい文章です。瑛瑠ちゃんは名前のみの登場となっています。
    もしお時間よろしければ、ぜひあちらへもお立ち寄りください。

  • みーちゃん》
    わーい、読みづらい上にどうでもいいアナザーストーリーに飛んでくれるなんてみーちゃん大好き←
    あちらの世界で通じるあたり(笑)

    字数制限があって困った。普通に読みにくいね。どういうことかわかった…?笑笑

  • 設定で青い鳥を探しにいけない...。チルチルミチルもがっかりだよ

  • 被ってたらごめんなさい。

    みーちゃん》
    わああ、そこまで読んでくれてれば十分すぎる。花丸あげちゃう。よくまああの出来で伝わってくれた(笑)
    最後のフレーズも考えてみてね(なんかみーちゃんもはや考えるまでもないかもしれないなんて思ったよ私。笑)。

    めめんとさん》
    うわあ、モーリスさんが躓いたあ。これじゃあ青い鳥は見られないね…大丈夫よ、本編に影響はないはずだから←