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小寒

死なないでって君が泣いて
それに喜んだ僕は
最低なんて言われてもしょうがないね
君の声 潤んだ目
僕はいずれあの一等星目掛け長い旅に出るからね
重ね重ねありがとうねってママに伝えて
もう眠くなったから寝るね

家で観る映画 借りてきたヒューマンドラマ
内容は無いようであるような薄めで
それでも君はよく涙ぐんで そんで
あんな風になりたいとか言って
寝る前に君がたまに私の事好き?とか訊くと
恥ずかしくてはぐらかした
今思えば僕の言動 結構不安の温床になってたんだ
怠ってごめんね
今ならちゃんとできるかな

死なないでって君が泣いて
それに喜んだ僕は
最低なんて言われてもしょうがないね
君の声 潤んだ目
僕はいずれあの一等星目掛け長い旅に出るからね
重ね重ねありがとうねってママに伝えて
もう眠くなったから寝るね ごめんね

夕陽の赤 木々の緑 千鳥足で見上げる景色
綺麗なものを見ると必ず
早く君の眼にも映したくなる
この気持ちはもう友達
雨のち晴れって移り変わりとは異なり僕の隣
共に歳をとろうって誓った月夜
秘密をなくそうと進んで吐露
いろいろあったときには慰労
歩幅合わせて 半生

どんな道であれ過ぎてしまえば思い出
君の涙の行方を追い掛けた日々でさえ
僕はもう行かなきゃいけないけど
君は僕の分まで子供に愛を与えてあげて
呆れて飽きられるまで

この期に及んでありがとうって
万能な魔法に頼る凡庸な僕 木偶の坊でごめんね
でも僕の感謝の思い 賛歌にしても伝えきれない
君に出会えて良かった
それを言うための今まで

死なないでって君が泣いて
それに喜んだ僕は
最低なんて言われてもしょうがないね
君の声 潤んだ目
僕はいずれあの一等星目掛け長い旅に出るからね
重ね重ねありがとうねってママに伝えて
もう眠くなったから寝るね じゃあね

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