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書評のコーナー (12)

大空のサムライ(上)(下)/坂井三郎 (2001)

【概要・あらすじ】
元帝国海軍飛行兵である著者自身の詳細な記憶をもとに戦争体験を綴った戦記。
戦闘機に憧れた少年が海軍に入隊し、死と隣り合わせの壮絶な戦場で生き抜き、世界最強の撃墜王と呼ばれるまでの過程を描く。

【感想・評価】
本作は、著者の実体験をそのまま描写したものであるだけに、その瞬間瞬間が現実の出来事であったということをありありと想像させるものである。
多くの友が命を落とす中、自分が生き延びることへの安堵と落胆。致命傷を負いながらもやはり生きる決意…。そういったものを、平和な時代に生きる我々には、容易に想像できるものではないが、だからこそ、実体験を知ることは、大きな意義を持つことではなかろうか。

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