なんだまた愛だ、愛だと
腹立ててフォーク刺すラブソング
多分あの子もたまには乙女だったんだ
裏方向きの性格分かってんのに
目立ちたがり屋でマイク握る僕を
ハウリングさせた言葉をずっと探してる
失くさないように名前を書いて
箱に入れて鍵まで掛けた宝物は
今朝ボトルメールと間違えて
大海に放り投げた
顔赤らめたって見えやしないのに
手を差し伸べたって気付かないのに
笑ってたって泣いてたって
誰の鼓膜も揺らせるはずないのに
何故か僕は確信していた
あの日あの時僕の言葉が
千切り千切られ愛し愛され
揉みくちゃにされて
手を伸ばした先にいた君の
腹の足しになればと思うんだ
僕が老いぼれてヨボヨボになった時
きっと今頃の事を思い出して言うだろう
「あの頃は良かった」
この惑星はもうただの粘土と化して
今頃きっとビッグバンを思い出し言うだろう
「あの頃は良かった」
僕は偶然に恋して
何億回と星を産むだろう
そして現世と駆け落ちする
炭酸も抜けたコーラで口が怠くなる頃
隣の奇跡に一目で惚れて
何億回と星を産むだろう
ラララ 二度と死ぬことは無いだろう
何故なら宇宙のエナジーは万物と恋に落ちる
ららら ラブレターは二万光年先からの信号
君には死んでも亡くならぬ恋があるか?
凛と背を正したまんまで
目を閉じ長い息を吐く
そして机上の白紙を捲る音で
氷も溶けてぬるくなった世界を飲み干す
僕の心臓の暗証番号を教えます
第三者に教えても構いません
「 79138714 」です
どうか無理矢理こじ開けて連れ出してよ
明日だけが望みだと言ってたのにな
ここは少なくとも旧世界じゃないけれど
新世界ではないよな
それじゃあ君はどうする???
「突っ立って見てる
突っ立って見てることにするよ。
この安全地帯から、
息もできないこの安全地帯から、
誰かが吐く汚れた言葉を
吸って生きてる君の世界を見てるよ」
そんなの僕は嫌
点と線を歪めた眼で
君の閉じた目と白い言葉を見つめる
それは居心地が良いけど
何とも言えずに僕はあくびをした
君の小さな口からはみ出した、
ゴシック体みたいに角の尖った言葉が
ほんの少しだけ怖かった
これは誰かの眼
これは誰かの手
これは誰かの命
奇妙なモンタージュ
不恰好な愛のコラージュ
この空と同じ色の空
二度と見ることが出来ぬなら
その空を咥えて火をつける
寿命縮める覚悟で煙を吸うよ
ありがとう 全てがこの為だって思えるんだ
ありがとう 本音が口を滑る
暖かいスープが街に吹く
本当にあるなら見せてくれ
僕にその天国ってやつを
こんなもんかと笑ってやるさ
僕は僕を離せないから
君が僕のこと話してくれ
言葉遊び大好きです。