とある小説について。 No.1

「...お前か。」お前だったのか、と。
死に際に、そんな芝居じみた台詞を言うことになるとは、思ってもみなかった。
(ああ、あの時、彼奴に会っていなければ...)
ーー事の始まりは、一か月前。
俺は加藤優(かとうすぐる)、普通のサラリーマンだった。表向きは。夜には、巷で噂の義賊、「ナンバー10」として『仕事』をこなしていた。
元々得意だったpcの技術を利用して、色々なところの汚職やハラスメント事情を暴く、それが「ナンバー10」としての俺の仕事だった。

猫町やたろう
女性/14歳/東京都
2023-11-15 21:19
小説初投稿

とある小説について。 No.2

そんな俺だが、やはり会社員である以上、飲み会に誘われる事だってもちろんある。その日も、飲み会で少し遅くなってしまった。
「終電そろそろだよな...」終電を逃しても最悪、歩いて帰る事は可能だができる限り体力は温存しておきたい。これから「ナンバー10」としての情報収集がある。そんな俺は何を選んだか。
1.駅まで走る
2.諦めて徒歩で帰る
3.駅まで走る。
無論、俺は1を選んだ。
つまり。
地獄への扉を盛大に開け放ってしまった訳だ。

猫町やたろう
女性/14歳/東京都
2023-11-16 21:38