それはまだ 顔も見せてない 背中すら まるで見えてない だから少しずつ 私と歩こう いつか 追いついて 肩を叩こう すごく ゆっくりでいいよ とても のんびりがいいし いつも 深呼吸して そして また少し 私と歩こう それは未だ来ず だから迎えにいく それはどうせ来ず だからそこに行く 部屋を飾ろう コーヒーを飲もう 花を飾ってくれよ いつもの部屋に
きみを待ってない時間が増えて きみを思いださくなったこと 少しずつ当たり前になった 少しずつぼくは ぼくになった きみはハイビスカスの王女さま そしてマルメン吸って苦い顔 少しずつどうでもよくなって だけど どうでもいいだけだって 年の瀬の焦燥にも追い風 沈むシュガーのかげろうだったね 窓ぎわの席一人 日が暮れて いつも通りの まるでレコードです
保険会社のCMは いつも誰か笑ってる 僕んちのリビング 君がいたソファー 僕と右手を繋いでよ すぐに眠れそう ベッドに飛びこむよ 昨日夢にでてきた 君に似てるオバケ 僕のほっぺにキスしてよ すぐにあの世行き 電車に乗りこむよ
かんたんなことば 重ねて ノートにひとつ ふたつ みっつ きみのこと想い つかれて つくえに隠す そっと そっと かんたんな言葉にしてよ 小説読むの苦手なの 一方的な愛情でいいから 小説読むの苦手だもん 簡単なことなら聞けるから なんだって ひとつ ふたつ みっつ
自販機の裏にウサギを飼ってた 公園の滑り台の色は こないだ 赤色に変わってた 夕陽の匂いがしそうさ 電車の中 頭痛持ちの 君のこと少し気がかり あれから 何年経っても 傷一つ いやされない 息をするたび すりきずに Co2が噛みつくから 自販機の裏にウサギを飼ってた 公園のブランコの近くに こないだ 蜂の巣ができてた
君に恋してた あいだの記憶 ベッドに埋め込んで ぼくは浮かんでく すべて忘れたい 宇宙の隅で 虫のように細かくなって 君の茶色い髪のひとつひとつを この手で数えていたい トゲトゲして数えやすいよ だけどもう すべて忘れたい 火星から3日ワープして 君のきれいなそばかすで ケンケンパして遊びたい 四つん這いだからうまくいかないよ
今 きみの声が必要って うまく言えないままでいる 誰のためでもない言葉 ぼくにだけ教えてほしいよ 乾燥機つきの風呂場にひとり ぐしゃぐしゃになって風邪をひく 今 きみの声が必要なんだ うまく言わずに すべて言ってほしい
君の声 忘れる 僕は透明な罪人 君の声で忘れる 未来今日過去 赤子の記憶まで 永劫 キミだけ まいったもんだ まるで昨日の吐き気など なかったように思う 肩が触れる 君のすべて 忘れる 僕は優秀な弁護士 いいわけづくしで恋が終わるの待つよ
まるでズボラな化け物 思い出した時だけ 君を喰らうの 断絶さえも許さない ある程度共有された孤独 不健全なフリする健康 思い出す時はもう遅い 喰われた そしてやられるまで待つ 君かそいつか どちらかがやられるまで いつかご飯のにおいが 愛しくなる時 僕が味噌汁炊いてやる その時まで、大切に抱いていて 君のリトルレターズ
いつかの夢は 悲しい夢だった そんな気がする だけど 君はいた 目を覚ませば 今朝の夢は 素晴らしい夢だった 山際に霞む 白い湯気が くだくだと流れていって 僕は君と 完全な朝をまっていた 朝をただまっていた 朝になったから目が覚めた それで君はいた?