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あたりまえ

雪のちらついてたあの日
僕は君に恋をしたんだ きっと
いつの日か消えてしまうのに
僕は君に恋をしたんだ

でも、そんなのあたりまえ。
そんなことを思うと、なぜか
気が、楽になった。

残酷でも無慈悲でもなく、
あたりまえに時は過ぎる。
きっと僕が君に恋をするのも、あたりまえだと思った

朝になったら起きるように
夜になったら寝るように
赤信号で止まるように
生きるの対義語が死ぬのように
ギターの弦が6弦のように
そんなふうに、あたりまえのように
僕は君に恋をしたんだ

今日も朝日が昇ってる
僕は君に会いに行くかのように
学校へ行くんだ、きっと。
いつか僕らは別れるのに
僕は君に会いに行くんだ

でも、そんなのあたりまえ。
そんなことを思うと
逆に心のここんとこが
苦しくなった

今日もあたりまえに何かが消える
悲しいねと君が言う
そうだねと僕は嘘をついた

1日が24時間のように
地球が太陽系のように
3ヶ月をワンクールと言うように
硫化水素が危険なように
トランペットのピストンが3つのように
そんな風に、あたりまえのように
僕は君に会いに行くんだ

そんなことは馬鹿げてるかもしれないけど
これが僕のあたりまえ
ほら、君には君のあたりまえがそこにあるよ
自分の心に…

最後の学年で修学旅行があるように
シートベルトをつけるように
オリンピックの年がうるう年のように
1+1が2のように
ティンパニは音程を変えられるように
そんな風に、あたりまえのように
僕は君を、好きになったんだ
君のあたりまえが僕のと同じならいいな