少しだけ聞いてもいいですか いつになったら僕のこと 好きになりますか
図書館を照らす夕日 すやすや寝てる君は鮮やかに 何も変わらないものなんてないけど どうか変わらない君のままでいて 君の髪にそっとキスをした 君は目を覚まさなかった
甘い甘い世界へと 僕がお連れいたします
間に合わなかった桜の代わりに 空に舞う紙吹雪が 貴女を攫ってしまった すっと背筋を伸ばして 折り目正しくセーラーを着こなす 貴女の立ち姿が好きでした 並んだ帰り道 解かれる髪から匂い立つ 茉莉花の香りが好きでした 好きでした 貴女をお慕いしておりました けれど貴女は行ってしまった 貴女の眼前には果てない世界 見るもの全て 輝かしい 私がお傍にいなくとも 花香のスカーフだけを残して しゃんと伸ばした背が消えるまで 顧みて下さらなかった 私のことなど
君を前から好きでした 告白をすればふられるかもしれません けれどわかってください 本当は君といれれば私は最高です わかってもらえないかもしれないかもしれないかもしれません 少しでもいいから君と居たいんです しつこいかもしれないかもしれないけれど "君を前から好きでした"