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さくら

今、世界を救う権利が僕の手にあるよ
僕が外に出なければ あの店員さんが働く理由は無くて
お店を開ける必要もなくて
それで救える命があるのかもしれない
それで殺してしまう命があるのかもしれない

少し熱があるけど 僕は大丈夫
風邪くらいのもんだから
あのお医者さんを眠らせてあげられるなら
僕なら何日か寝てればいいから

ゆっくり休んだら あとは立ち上がるだけだよ
僕らはあの地震からだって立ち上がろうとしていたじゃないか
大丈夫。できるよ。

あのとき届かなかった手が 今ならば届くのかもしれないよ
後の苦労は 皆で笑いながらやろうぜ

今、世界を救う力が
僕たちの手にあるよ

あの日どれだけ願っても叶わなかった力が

行こうぜ いつか笑い話にできるところまで

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今日のこと

桜が咲く中
新しい制服を着て
少し大人っぽくなった君は
かっこよくて
まぶしかったけど
距離が遠く感じて
離れて見ていた私は
ちょっぴり悲しくなりました

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貴方の月になりたいのです。
独りの夜には貴方を照らしてあげます。
二人っきりの夜も触れることはできないし
その背中をさすることすらも出来ませんが
独りっきりの貴方に出会えるのは私だけです。
でも
決して私の裏側は見せません。

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今宵も

届かないだろうなとは思ってても
やはり私は祈る事しか出来なくて
遠くできみを想っている
君が住む街も変わらず照らしているだろう
あの月の下で

ところで今宵は星が綺麗ですね

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快晴おばけ

潮止まりの街
なまぬるい風に乗って
ビニール袋が空に舞う
青と白のコントラスト
あれはそう
ニューヨークの幻

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鼓動

時計という生物が壁に張り付いて
規則正しく鼓動を叩く

鼓動は速ければ速いほど
生物としては短命らしい

とするとあの時計は長生きするつもりなのだろう
僕にはそう聞こえた