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たとえばそれは

たったひとつの空咳、
どこか遠くの談笑の声、
甘い甘い錠剤の糖衣、
頬に落ちた霧雨、
深夜のラジオ、
折れてしまったカッターの刃、
迷い猫の雨宿り、
捨てられたビニール傘、
水面に浮かぶ熱帯魚、
保健室の真っ白なベッド、
見つからない文庫本、
誰かがドアを叩く音、
あなたの言葉、
片耳の聞こえないイヤホン、
雑踏の匂い、
マッチ売りの少女、
仔猫の赤い首輪。

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僕は嫌だ

私は

心の中で

永遠に

叫び続ける

「僕は嫌だ」

何度も

何度だって

叫び続ける

いっそ口に出して言ってしまいたい

いつか、私を認めてくれる、いい人に出会いたい

私のことを分かってくれて

共感してくれて

一緒に考えてくれる、そんな人に出会いたい

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ぽつり

ぽつり、絶命
ぽつり、薄明のにわか雨
ぽつり、感銘の君のひとりごと

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ゆめについて。

今朝いろんな人が観たと云う、わるい夢の欠片をぼくも、ふた口かじったしかめ面で生きている。
飛び起きたベッドのゆれ加減や、かけ布団の手触りがあの幻をぼくに観させたのだと、一瞬のちに知った真っ暗な部屋のつめたさがまだ残る首筋にフードを寄せて
滅多に観ないくせにふるえているのさ

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こんな夢を見た

______________________

友達のAちゃんとは過去に仲よくしていたが、性格や考え方が違いすぎて合わなくなり、昔に比べて少し距離があった。

そのとき私は教室にいた。他にもクラスメイトは15人くらいいた。そのなかにAちゃんもいた。Aちゃんは包丁を持っていた。そして他のみんなに構わず、一直線に私に向かってくる。刺されそうになったが、必死に避けたり止めたりした。

______________________

あのとき私は、必死に生きようとしていた。おかしいな。こんなにも死にたいって思っているはずなのに。なんで生きようとしていたんだろう。



生きなきゃいけないよ、と誰かに言われた気がした。

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らぶ

あなたが奪った心をそろそろ返してください
私に好きだと言わないくせに
いつまでも保管してるのずるいんだから
奪った心には返却期限があるんだよ
返してくれなきゃ私が進めないでしょ
ねえ
お願い
早く返して

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思いつき

たっぷりの墨でひたしたような

日に透かしたら金色にひかるはちみつみたいな

髪がすきだ

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あなたが”ここにいる意味ない”っていうから
僕は引き留めようと口を開きかけた

あなたを縛る鎖となってしまうのが嫌で
やっぱり言わないことにした

消えてしまわないでねと口に出さずに呟いた

ずっとここにいてねなんて言えないから

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ふわふわと舞う雪は
気付いたときには
融けているわ

しばらく空を仰いで
僕は今朝見た夢を思い出せない

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宣言‪︎‬‪︎✰*。

今日から気が向いた日に
「連続ポエム掲示板小説」
をやっていきます。

お楽しみに(*º▿º*)

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君の思うとおりに

好きに生きればいいじゃない
だって君を生きてるのは君じゃない
君が好きな人や物を好きになって
君が嫌いな物を嫌いになって
君が感動することで泣いて
君が許せないことに怒って
そうしてた方が絶対楽しいよ

ねっ

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あなたにおやすみの一つも言えない
臆病だなあと苦笑い
夢の旅人にここはひとつ
さめない夢を差し出しましょう

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ショコラ色の贈り物

見えない糸みたいな繋がり 
欲しがってる 絡まってる
広い世界なのにどこかで
混み合ってる 押し合ってる

洒落たリボンの包みが目の前で行き交っていて
「甘そうだな」って不覚にも見つめてしまった

何も貰えなかった貴方に
ショコラ色の贈り物を
「期待し過ぎだぜ」なんて言って
今夜は笑い飛ばしましょう

募らせていた想いが
散らかってく 散らばってく
イベント不慣れなこの心が
縮まってく 強張ってく

後ろ手に不器用でささやかな気持ち
一番言いたいことだけ まだ喉に引っかかってて

何もあげられなかった貴方に 
ショコラ色の贈り物を
「片思いはまだまだこれから」って
今夜は胸に誓いましょう

いつかの司祭も牢獄で
幸せを願って笑っていたらいいな

世界が見下ろせそうな屋上の
金網によじ登って今から
ありったけの思いを バラまいてみせるよ
どうか届くように

全世界の愛ある貴方に ショコラ色の贈り物を
幸せ者だと笑えるように
今夜はここで終わりましょう

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そっか

落ち込んだまま
俯いたまま
人の流れに乗りながら
階段を上ってそのときの
足元に差した金色の光
金色の太陽
あなたみたいな金色の太陽
ほらもうまた泣けてきてしまう
愛してるの
愛してたの

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私はあなたが好きです。

大好きです。

でも、あなたの幸せを願ってます。

もう話せない、会えないと知っていても遠くから私は応援してます。

毎日そう思っています。

でもまた、今日あなたのことを少しでも考えている。

初恋ありがとう。

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特殊正解不確実率

‪寝付けない夜‬
‪光に霞むKEEP OUTの文字‬
‪君の口を動かすままにしておくのが‬
‪正義か否か 僕にはわからなくて‬
‪スルーしか遣り手がなくて‬
‪この手がもし、誰かを救えるなら‬
‪世界一苦しい人に手を差し伸べるのに‬

‪光をスクロールした指‬
‪生憎‬
‪SOSをなかったものにするのがお得意‬
‪君の愚痴が僕の心を刺す‬
‪その痛みには見ないフリ‬

‪本当に、本当に、神様がいるなら‬
‪この世界の不幸と幸せをはんぶんこにしてよ‬
‪みんなが乗り越えられる程度の‬
‪不幸と幸せを与えようよ‬

‪極悪人も 最良人も いなくていい‬
‪みんなが‬
‪大変なことを‬
‪好きなことを‬
‪糧にして乗り越えられる そんな世界がね‬

‪どこかにありますように

柄でもないのに そう願った

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別れ

別れって辛いね

でもさ、人って辛く生きたくなんかないから

辛くならないようにできてるんだね

別れのときは辛かったはずなのに

いつの間にか辛いって思わない。

でもそれが僕には辛くってさ、

自分が無慈悲な、情のないひとに、

思いやりのないひとに思えてくるんだよ

どうすればいいんだろうね、

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小さな小さな物語

誰も助けてくれない
誰もこちらを向いてくれない
誰も気づいてくれない
そう思った君へ

「助けて」って叫んでも届かなくて
「もう嫌だ」って言う気力もなくて
ずっと下を向いていた君へ

少しでいいから顔をあげて
涙は拭かなくても大丈夫
誰も笑ったりなんかしないよ
ここには僕しかいないから

お願いどうかここにいて
そう願った
でも誰も来ないで欲しい
そう思った

お願いどうか何も言わないで
そう祈った君
ただ肩に手を添えた彼さえも
厄介な存在に思えた

ほら
よく目を凝らして

君の声に耳を澄ます人が
きっといる

だから声を出して

君の声が聞こえる

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他者も自分と同じような心を持っていると認識できるのは、他者を騙そうと考えた結果である。

 世のなかのほとんどの人は人魚姫に同情しているようだが、本当にかわいそうなのは人魚王子である。
 人魚王子なんて知らない?
 まあわたしも最近知ったばかり。
 人魚姫が人間の王子に近づくことができたのは、この人魚王子が奔走してくれたおかげなのだ。
 小娘一人の浅知恵では、人間の王子と恋愛することなど不可能であったろう。
 もちろん人魚王子は人魚姫を愛していた。愛していたからこそ人魚姫の幸せを願ったのだ。
 なんと奥ゆかしい。
 人魚姫は美しく泡となって消えたが、人魚王子は人魚姫の恋愛を成就させることもできず、当たり前だが自分自身の恋もかなわず、おのれの不甲斐なさを呪いながら生き、高齢者福祉施設で明け方、誰にも看取られずに死んだ。生涯独身だった。
 この話を知ったわたしは人魚姫を憎む。
 こういう女がいちばんたちが悪い。
 どうして海の中の世界で充足していられなかったのか。
 みんな忘れないでほしい。人魚王子がいたことを。
 いや、べつに忘れてもいいけどね。

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ニュースのあとに

こんばんは。
明日のお天気をお知らせします。
明日は、全国的に晴れ。
いいお天気で、一日中暖かい日となるでしょう。
なお、明日は全国でチョコレートが飛び交う模様です。
所によっては降る場所もありそうです。
傘を持ってお出掛けください。

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ねえ

ねえ
もう少しこっちを見て
ねえ
もう少し目を合わせて
ねえ
もう一度私に触れて
ねえ
なんでこんな気持ちにさせるの?

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クッキーバレンタイン

サクッと
ボロッと
ジュワッと
もろいクッキー

あなたにあげたのは正解でしたか?

あんなに脆いお菓子が
「大好き」って意味なんて
信じられないけど
渡してしまった

去年は浮かれていた私

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1+1=愛 もしくは 1+1=哀

貴方を心から愛せたら
こんなに苦しくはなかったのかも。
貴方を愛さなかったら
こんなに悲しくはなかったのかも。

そんなことわかってたはずなのに。

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ドラマの始まり

あの
本当におかしな話だって
自分でもわかってるんですけど…
夢に出て来た人に
貴女があまりにも似ていて…

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バレンタイン

「よっしゃ来たぜバレンタイン!」
「聖バレンティヌス様の命日!」
「弔いの儀式だ!」
「野郎ども!線香の用意は良いか!」
「宗派が合わないんじゃあないかな!」
「宗派どころかまず宗教から違うぜ!」
「取り敢えず十字架持たせときゃ良いんだよ!」
「ところで皆ポッキー食べる?」
「「「そりゃもちろん!」」」

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きれいな焼き目の裏に

試作も味の確認もせずに包装して、
君に渡した手作りお菓子

味の保証はできないよ、って言ったのに
あなたの作った手料理で
おいしくなかった料理ないから大丈夫、
なんて答えて、手作りお菓子を齧った君は
満面の笑みで「美味しい」とこぼした

そんな君を見ていたら、
整えた割に歪な姿のお菓子や不器用な包装なんて
忘れてしまいそうになる