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「できない」と言う勇気

私は、宿題や頼まれ事に対して「できない」や「終わらなかった」と言うのがものすごく嫌でした。自分の仕事さえ終わっていないのに他人の仕事を引き受けてしまったり、やらなくていいことまでやってしまうということも多々あります。徹夜してへとへとになっても、課題を終わらせればそれでなんでもよかったのです。  ですが先日、テスト期間と修学旅行とたくさんの提出期限に追われてどうしようもない状況にあいました。たった二日間で美術の作品を完成させ、選抜合唱のピアノ伴奏者オーディションの課題曲を一から仕上げ、宿題を終わらせる…終わりの見えない48時間を泣きながら過ごしました。
三日目の朝、結局どれも終わっていませんでした。体は限界で学校に行くのがすごく怖かったのを今でも覚えています。職員室までの道のりは地獄のようでした。先生を前にたった一言「できない」というのがどんなに苦しかったか…その時初めて、「できない」と言うためには相当な勇気が必要だということを知りました。 悔しさと、やっぱりホッとしたのと、いろんな感情が入り混じって涙があふれてきました。 でも、この日から私の考え方が変わりました。できないことがあってもいいんだ、他人の目を気にして強がらなくてもいいんだ、そう思うようになったのです。私をほんの少し成長させてくれたこの出来事に今は感謝しています。

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