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奥の部屋/ロバート・エイクマン

この小説、気持ち悪い、気味が悪い、吐き気がする。

ストーリー自体は「子供の頃かってもらったドールハウスにそっくりな館に出会って...」というよくあるものだし、悲惨なことは起きない。

けども、ところどころにヘンなモノ・コトが出てくる。

・中にいる人形の顔を見ることができない。全ての人形がこちらに背を向けている。

・買う前には、確か一体だけ窓から外を覗いていた人形があったはずなのですが、今は見当たらない。

・主人公の弟がドールハウスを調べてみると、一階に隠し部屋があることが分かり、弟は母と一緒にドールハウスを更に調べる。翌日主人公がドールハウスのことを母に尋ねると、その話はもうしてはいけないと言われる。

等々、確実におかしなコトが起きてるのに重要なところは目隠しされて話は進んでいく。

主人公が大人になって、ドールハウスにそっくりな家を見つけ、その家の住民に招かれるのがハイライトなのだが、その住民が主人公にあるモノを渡す場面がある。
そのモノが物凄くおぞましい。主人公はさらに気味が悪い体験をするのだが、この渡されたモノが一番おぞましかった。

ホラーに分類されると思うが、怪奇現象で怖がらせるタイプではないので、ホラーが苦手な人も読んでほしい。

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