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日光

そっと目蓋を動かした。何かと部屋に2人きりだった。カーテンを開けるとそこは淡色の空だった。透明の粒が降り注ぐ。手で触れると溶けてなくなりそうだった。いつまでも眺めていたくて、唇を噛み瞬きをした。気づくと粒は淡色に呑み込まれていた。息を吸ってもう一度眠っていたかった。今日が始まる。

  • #ナンセンス文学
  • ナンセンス文学賞
  • Eve先生
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