電車に乗っていた。 ふと下に目をやると、『挫折駅乗換夢駅行』と描かれた切符が落ちている。 可哀想に。この切符の持ち主は夢へと向かうことが出来ないのだ。 すると誰かが切符を拾い上げ、また下に落として踏みつける。 なんだか嫌になって目を瞑っていると駅に着いた。 改札に切符を入れようと、ポケットの中を探る。 あれおかしいな。切符、どこやったっけ。