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ゆきと感傷


きみが着ていたジャンパー、みどりいろのやつ。街でよくおなじものを着ているひとを見かけてどきりとしている。心臓に結んだほそい糸、ひっぱるだけでまた会えたりしない、のかなぁ。また会えたってきっと、わたしは泣いてしまうのだし、あなたはわたしを愛したりとか、撫でたりとか、そんなことはしないのだけれど。

ゆきの降るあたたかい街。あなたの生まれた街。愛することはあの日はっきりと、手を離すことだった。てをはなすこと。“愛ではないよ”と誰かに言われたとき、わたしがあれは愛だったと、そうつぶやくことはゆるされるのだろうか。

意味のない繰り言をしろいノートに並べる。
たぶん愛だったなにかの残滓。





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