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今日という日が

6年前のあの日、私は教室で帰りの会をしていました。毎週金曜は母の実家に行くため祖母が迎えに来ていました。クラスの皆と笑い合いながら準備をしていると、突然低い地鳴りとともに床が大きく揺れ、今までに感じたことのないような恐怖を味わいました。2日後、親戚に物資を届けるために沿岸に向かいました。何もないとはこのことなのだと、初めて知りました。そこにあったものといえば、命のないものばかりでした。
私は沿岸に住んでいたわけではありません。
ですが、あの日恐怖を味わった1人です。
今日は被災地に向けての合唱コンサートをしてきました。私にできることはなんだろうと、考えました。私にできること、するべきことは、きっと「この日を忘れない」ということなのだ。
そう思い、今日も私は息をしています。

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