0

RAIN感想

最初に魔法のように美しい深瀬先生の透明感のある歌声で始まり、ピアノの音もとても綺麗で、心が洗われていくようでした。「真っ白な夜に遠くを走る汽車の影」の部分で、後ろで鳴っている音の刻む感じが、汽車が走っている様子を表しているようで、その切ない情景が目に浮かびました。後半から鳴る高い弦楽器らしき音が幻想的でとても好きです。また、最後にかけて音が上がっていって、テンションがあがっている伴奏や、最後の「虹がかかる空には雨が降っていたんだ」の深瀬先生の力強い声にとても勇気をもらえます。全体的にフォールというのか、「なんて言うんだろう」の押し出すような歌い方がいっそう美しさを際立たせていて素敵です。
歌詞については、メアリをみたあとに理解を深めたいな、と思うのですが、ひとつ言えるのは、この切ないなんともいえない気持ちを上手く描いていると思いました。歌詞のなかで不思議なのは「傘を差し出す君に映る僕は……」の部分で、どういう事なのだろうと私なりに考えてみました。
濡れてない僕は他人から見た僕です。明るく振舞っていて悩みや悲しみをおくびにもださない。濡れている僕は本当の僕で悩んで苦しんでいる。だけどそれを出すことができないでいる。あるいは、君から見た僕は君によって理想化された僕で、本当の僕はそんなに綺麗ではない、ということでしょうか。
セカオワ先生らしくもないとも言われるような美しくシンプルな曲ですが、その詩的な表現や悲しさの中に希望が溢れる感じがらしさを感じました。メアリを見に行って映画でもその世界観を味わいたいと思います。

レスを書き込む

この書き込みにレスをつけるにはログインが必要です。