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部活の終わり

今日、私のソフトテニス部生活は終わった。終わりたくなかった。終わらせたくなかった。でも、終わってしまった原因は他でもない私だった。個人戦では次の地方予選に進めなかった悔しさを、団体戦でぶつけた。ここで勝てば地方予選出場、という最も重要な試合で、負けた。相手は強豪校の2年ペアだった。一度勝ったことのある相手だった。春季ではこの学校を下して2位入賞して、次に進めたのに、最後の最後で、私の「次」は絶たれた。みんなが応援してくれたのに、勝てなかった。最後の瞬間が何度もなんどもフラッシュバックする。ポーチに出ずにストレートを止めていたら。ボールがこちらのコートで二度跳ねることは無かった。ごめんなさい。ごめんなさい。私のせいで、団体メンバーみんなの「次」を絶ってしまった。みんな、よく頑張ったと言ってくれた。団メンも、3年のみんなも、先輩も、お母さんたちも、先生たちも。その優しさがただただ痛かった。視界の端にボールの2度目のバウンドが見えた時、私は空っぽになった。背後から相手校の歓声が聞こえた。向かい側の相手越しには、みんなの顔が見えた。声が聞こえた。それが空っぽの身体に満ちていって涙が出てきた。ごめんな、後衛。あんたともっと一緒に試合したかった。ごめんな、1番手ペア。勝ってくれたのに。

終わりたくなかった。負けたくなかった。嬉し涙を流したかった。先輩たちが獲った優勝トロフィーをもう一度勝ち取りたかった。でも、もう終わっちゃった。終わってしまった、けれど、1番手ペアは次がある。悔しさという言葉では到底足らない感情を、声援に変えて、喉が枯れるまで。

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