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自分で書いたものでそこそこ見れるやつ(話はレスに載っけてます)

8206(小説のタイトルです)

スタイル:①
テーマ:夏+音楽

※基本的にテーマとスタイルが書いてあればあとは何でもオッケーです。これににレスで本文を続けていく感じになります。

NICEシンドローム
男性/23歳/岡山県
2016-08-18 22:25
  • この部屋には、今誰もいない。
    正確に言えば、僕しかいない。
    そして今、この部屋に来るものはほとんどいないはずだ。
    なぜなら、この8206教室ーまたの名をピアノ演習室というーを使うのはほとんど僕の学科の学生で、なおかつ彼らは今騒がしい遊びに興じているからだ。

    僕はあまり、そういう大勢で集まって騒ぐようなことが好きじゃない。
    だから僕は、その煩わしいことに参加せず、この部屋で1人ピアノを弾いている。

    別に、自分は1人でも構わない。
    好き好んで、1人になっているんだから。
    しかし、その刹那、心地よい孤独は一瞬で消え失せた。
    8206教室の重たい扉が何者かによって開け放たれたのだから。

    NICEシンドローム
    男性/23歳/岡山県
    2016-08-18 23:32
  • 「シュウくん、いるの?」
    一人の女性が、扉から顔を覗いた。
    声の主は、僕の友人の花本厚子だった。
    「どったの、花ちゃん」
    「どったの、じゃないよ。途中で抜けるからどうしたんかと思ったじゃん」
    「俺がああいうお祭り騒ぎが好きじゃないの知らん?」
    「まあたしかにああいうの嫌ってそうやけど、どっか行くんだったら何か言ってからにしてや、探すの面倒だから」
    「せやな、ごめん」
    ちょっと前まで、僕たちー僕たちというのは、僕や花ちゃんが所属している"保育学科"の学生のことだがーは、委員会の役員決めをしていたのだが、役員決めが思いのほか早く終わって次の講義まで時間があるので、保育学科の生徒全員でトランプで大富豪をすることになったのだ。
    「まったく、大学入ったらちょっとはコミュニケーション得意になるかと思ったけど、相変わらずシュウくんはシュウくんのまんまやね、なれ合いが嫌いなんて」
    「でも子どもとはちゃんと接せれるんやからいいじゃん。実習の時の俺を知らん?」
    「そりゃそうだけどさぁ」
    花ちゃんはそう言うと、椅子を引っ張り出して来て、ピアノの前に座って、ピアノを弾き始めた。

    NICEシンドローム
    男性/23歳/岡山県
    2016-08-18 23:33
  • 「ショパンやね」
    彼女が弾いているのは、ショパンの夜想曲第4番だった。
    「そうよ」
    「うまいね」
    「そう?ウチよりシュウくんの方がピアノ上手いと思うけど」
    「そうか?」
    「うん」
    そう言うと花ちゃんは、突然演奏を止めて、椅子から立ち上がった。
    「弾いてみてよ」
    「…俺が?」
    「そうだよ。さっき何か弾いてたでしょ。あの曲弾いてみてよ」
    「…まあいいわ。弾こう」
    僕は、椅子をピアノの前に持っていって、さっきまで弾いていた曲を弾き始めた。

    「それって、バッハだよね?」
    「うん、ゴールドベルク変奏曲」
    「…うん、いいね」
    「…やめてや、恥ずかしい」
    「いやいや、なぜ恥ずかしがる?本当にいいとおもうよ」
    …褒められるの慣れてないから、こういう時どういう反応をすればいいのかわからない。
    「…やっぱりさ、シュウくん自信持っていいとおもうよ、これだけいい演奏できるんだから」
    「何の自信だよ」
    「だから、こんなに心がこもった演奏ができて、思いを伝えられるんだから、人とのコミュニケーションもきっと上手くいくよ」

    NICEシンドローム
    男性/23歳/岡山県
    2016-08-18 23:34
  • 「…理屈がよくわからないんだが」
    花ちゃんは、こういうよくわからない理屈を言ってくることがよくある。
    「大丈夫。自分を信じなよ」
    「そうは言われても、俺はあまり自分が好きじゃない」
    「シュウくんが自分を信じてなくても、」
    彼女は、窓を開け放って、言った。
    「私は、君が人と上手くやれるって、信じてるぜ」
    窓から、大音量で蝉の声が聞こえてきた。
    「…そうか」
    「だから、一緒にみんなのところに行こうよ」
    「…まあ、今日はいくわ」
    蝉の合唱が、僕の未来を祝福するかのように耳元でこだましている。
    僕はなけなしの勇気を持って、花ちゃんとともに8206教室の重い扉を開けた。
    〜Fin〜

    NICEシンドローム
    男性/23歳/岡山県
    2016-08-18 23:39
  • 小説読みました!スっごく良かったです!!私も頑張ってみようかなって思えました!自分を信じてくれる「花ちゃん」みたいな友達私にもできるといいな~でも、私はそこが挑戦の一歩なので、友達づくり頑張っていきます!!とってもいい小説、(人''▽`)ありがとう☆ございました!!!

    アプリコットのツリーホーク
    女性/17歳/静岡県
    2016-08-19 21:14
ピアノ弾ける人はかっこいい

真夏の桜吹雪

テーマ:「桜×魔法」

このお話はフィクションです。実在の地名、人物などとは全く関係ありません。
※もし面白かったら、ぜひ「いいね!」スタンプを押してくださるとありがたいです!

NICEシンドローム
男性/23歳/岡山県
2016-04-01 20:10
  • これは、今から一年とちょっと前の、僕が十七歳だった時の、僕の英国への留学中に起こったお話です。
    僕が留学していた街は、英国と言っても、ロンドンやバーミンガムやマンチェスターなどの、いわゆる「イギリス」を代表する都市がある、"イングランド"という地方ではなく、イングランドのお隣の、"ヴェールズ"という地方にありました。
    その"ヴェールズ"は、イングランドと比べると少し田舎の地方なのですが、そのヴェールズの中でも、さらに田舎の『ブルーヘイヴン』と呼ばれる港街が、僕の留学していた街にして、このお話の舞台です。

    NICEシンドローム
    男性/23歳/岡山県
    2016-04-01 21:13
  • 僕は、高2の六月から三月まで、その街に留学していました。
    何もかもが刺激的で、本当にエキセントリックな日々でした。
    僕は、その留学の間は、あるホストファミリーの家にお世話になっていました。
    最初はあまり言葉が通じなかったのですが、ホストファミリーの努力のおかげで、徐々にコミュニケートできるようになりました。
    また、ホストファミリーは、本当にいろんなところへ連れていってくれました。
    ロンドンも周りましたし、ストーンヘンジの遺跡も見に行きました。
    英語を少しずつ話せるようになってきた八月のそんなある日、ホストファミリーがいつものように車で、近くのショッピングモールへ連れていってくれました。

    車を停めた、そのショッピングモールの屋上から、おかしなものが見えたのです。

    それは、桜の大木でした。
    日本でもあまりお目にかかれない、とても大きな桜の木が、屋上から見えました。

    それを僕が不可解に思ったのは、その桜を見た季節が、真夏だったからです。

    NICEシンドローム
    男性/23歳/岡山県
    2016-04-01 21:18
  • その桜は、ゴミが大量に不法投棄されているだだっ広い空き地の中に、一本だけ咲いていました。
    不法投棄された大量の粗大ゴミと、夏に咲く桜の大木。
    その不釣り合いなコントラストに、僕の興味はすごく駆り立てられました。

    帰ってから、兄さんに、その桜のことを聞いてみました。
    兄さんといっても、僕の実の兄さんというわけではなく、僕のホストファミリーの家族の一員で、僕より二歳年上なので、兄さんと呼んでいる人がいるのです。
    呼び始めたのは僕ですが、兄さんもまんざらではないみたいで、僕に「お前は俺のソウルブラザーだ‼︎」などといってくれました。

    「ガルシア兄さん」
    「Oh,我がソウルブラザー、いったいどうした?」
    「ああ、今日行ったショッピングモールの屋上から、桜の木が見えたんだけど、どういう桜か知らない?」
    「What is SAKURA?(サクラって何?)」
    「ああ、そっか、英語じゃないとダメだね。あの、あれだよ、ちぇ、ちぇりぃ、ぶろっさぅむだよ」
    ものすごい発音の悪い英語でしたが、何とか通じたみたいで、「Oh,yeah」と言ってくれました。
    「そのちぇりぃ、ぶろっさぅむがさあ、不法投棄されたゴミが大量にある空き地に生えてたんだけど、どういう木なのか知らない?」

    質問をし終わった後、ガルシア兄さんの顔を見ると、
    …非常に青ざめていました。

    NICEシンドローム
    男性/23歳/岡山県
    2016-04-01 21:20
  • 「顔面蒼白」という言葉を絵に書いたような顔をしたガルシア兄さんは、こう言いました。
    「いいか、ジュン(←僕の名前です)、あの木にかかわってはいけない。かかわったら最後、生きてニッポンに帰れないかもしれないぞ」
    「…何でですか?」
    「あの木があった場所には昔、魔法使いが住んでいたんだ。その魔法使いは、数百年前にこの地にやってきた一人のニッポン人を捕らえて、魔法で木に変えてしまったそうだ。その木がそのSAKURAなんだ」
    「…。」
    さらに話はすごく長く続いたので省略しますが、短くまとめるとこうゆうことらしいです。

    ●あの木は、魔法使いが自分に逆らった日本人を魔法で変えて作ったものだそうな
    ●魔法使いの死後、その木は呪縛から解放されることなく、怨念だけが溜まりまくって、そのため色々と悪さをするようになったそうな
    ●あの木にかかわった者は、ことごとく事故にあったり、不幸な目にあったりするそうな

    「だから…、ジュン、あの木には近づくな」

    誰が信じるんだ、そんな話。
    僕は、鼻でせせら笑いました。

    NICEシンドローム
    男性/23歳/岡山県
    2016-04-01 21:25
  • ヴェールズ地方の人々、特にブルーヘイヴンの人々はとても多くの迷信を信じていて、僕が「そんなもんも信じてるのか⁉︎」と思わず声に出してしまいそうになるしょーもない迷信もたくさん信じています。
    だから、桜の話を聞いた時の、僕の感想は案の定「しょーもな」でした。
    しかし、学校の人やホストファミリーに色々話を聞いてみると、みんながみんな「なんでそんなことを聞くんだ」と言わんばかりの苦虫を潰したような顔で話すので、「魔法使いがどうたらっていうのは信じ難いけど、それなりの心霊スポットではあるのかな」と思いました。
    それに、やっぱり夏に咲く桜は不可解なので、やっぱり何かよくないものがあるのかな、でも行ってみたい!という気分になっていました。
    それに、その頃は真夏でクソ暑かったので、何か涼のあることをしてみたいな、とも思っていたのです。
    あと、僕はそういったものにあまり臆さない、勇敢な(愚かな?)少年だったので、結局その桜の木に殴り込みに行くことにしました。

    問題は、そのショッピングモールは、車で行ったら近いけど、歩いて行くには少し遠かったことと、ホストファミリーが行くのを許さなそうだったことです。

    しかし、この二つはガルシア兄さんをうまく口車に乗せることで解決しました。

    そして、僕は、ガルシア兄さんと、僕の友達のジェームズとでその桜の木に殴り込みに行ってしまったのです…。

    NICEシンドローム
    男性/23歳/岡山県
    2016-04-01 23:18
  • 車をショッピングモールに停めて、僕らはショッピングモールから桜の木まで歩きました。
    近づくにつれて、濃い霧が出てきて、よけいにジェームズやガルシア兄さんはビビってました。
    「…これ、やばくね?」
    「…バイヤーですね」
    「…やっぱ来るんじゃなかった」
    「…ガルシアさんでしたっけ?なんでこんなとこに来ようと思ったんですか」
    「…いや、あいつ(僕を指差して)が行こうって言ったから…。meは別に行きたくなかったんだけど…」

    僕に対する視線が痛いです。

    今現在、午後七時半。
    十分、雰囲気あります。

    そして遂に、桜のある場所に、たどり着きました。
    さすがに愚か者の僕でも、ビビりまくってます。

    「帰ろっか…」
    誰ともなくそう言いました。
    あるいは、僕が言ったのかもしれません。

    NICEシンドローム
    男性/23歳/岡山県
    2016-04-01 23:19
  • しかし、帰ろうとした瞬間、桜の木が光を発し、僕は光を浴びて、光によって異空間へ連れ去られました。
    他の二人は、僕が木に取り込まれたようだったと言っていました。

    瞬間、僕の目の前に、坐禅を組んだ一人の侍が現れました。

    「…ひとこと…」
    彼は僕にボソボソっと話しかけました。
    「…ひとこと…」
    「は、はい?」
    「ひとこと、『汝は救われた』といってくれ」
    「な、汝は救われた?」

    その瞬間、侍が火花を放ち、僕の目の前から消え去りました。
    桜は、跡形もなく消え去りました。
    ただ、霧が晴れ、満月が輝いていた夜空を、無数の桜吹雪が舞ってました。

    NICEシンドローム
    男性/23歳/岡山県
    2016-04-01 23:20
  • 思えば、彼は、日本人がほとんど来ないあのブルーヘイヴンの街で、日本人にそう言ってもらうのをひたすら心待ちにしていたのかもしれません。
    しかし、そういう心霊系のことはよくわからないので、その辺の謎の解明は読者の皆さんに任せたいと思います。
    しかし、不思議なのは、この一年後にブルーヘイヴンを訪れた時、ガルシア兄さんもジェームズもホストファミリーも、誰一人として桜のことを覚えていなかったことです。
    これはただ単に彼らの記憶力がないだけなのか、それとも…。

    まあ、いずれにせよ、ブルーヘイヴンを覆っていた暗黒は無くなりました。
    僕はもう、それだけでよしとしております。
    記念に、桜の花びらを一枚持って帰りました。
    これがある限り、僕があの夏を忘れることは、ありません。


    〜Fin〜

    NICEシンドローム
    男性/23歳/岡山県
    2016-04-01 23:23
  • こんな感じのファンタジー小説、すっごく好きです!
    実話も少し混ぜているのかなーって(外国に留学してたとか……)勝手な思い込みなんで、気にしないでください!
    でも、単純に面白かったですm(_ _)m

    一時雨
    女性/19歳/長野県
    2016-04-02 20:32
  • おもしろかったです!

    こういうかんじの好きです!

    餅ガール
    女性/16歳/東京都
    2016-08-27 22:34
私は幽霊の話を書きすぎだと気づきました

真夏の昼の夢

テーマ:ファンタジー×バンド
高校生の倉川龍馬は、夜な夜な不思議な夢を見る。それは、夢の中でバンドを組んで練習する夢だった…

と、こんな感じのストーリーになる予定です。長くなると思いますが、どうか読んでください^_^

NICEシンドローム
男性/23歳/岡山県
2015-08-26 19:50
  • 以前、奇妙な夢をよく見てた。
    僕はいつの間にか、少し古い民家にいて、そこに3人の人間がいる。そいつらとセッションするっていう、そんな夢だ。
    僕は、その夢の中でひたすらベースを弾いていた。
    他の3人は、ギターとかドラムとかしてたが、ほぼダベってた。
    「ねぇ龍馬、こっちきてよ」
    ドラムの女の子がポッキーを食べながら、話しに加わるよう言ってきた。
    「俺とリッチーのどっちの詩の方がいいかって話しなんだけどさぁ」
    この人はまーくん。ギター弾いたり歌ったりしている。
    「いや、絶対オレの詩の方がいいセンいってるって」
    リッチーと呼ばれた男が、まーくんに突っかかってる。
    毎晩毎晩、こんな茶番が繰り返されていた。こんな奇妙な夢だ。

    NICEシンドローム
    男性/23歳/岡山県
    2015-08-26 20:46
  • この、僕の夢の中の民家は、都会ではないがそこまで田舎でもない(たぶん…)町に存在する。僕はこの民家から出たことはないが、まーくんとかリッチーとかはこの町に住んでいるらしく、たまに機材とかピックとかお菓子なんかを買ってくる。この町で過ごすのもそこまで悪くないらしい。
    だけど、どんなにこの家にいたくても、この家の柱時計が17時2分に鳴ると、僕の夢は強制的に終わってしまう。
    「いや、やっぱり俺の詩の方がいいって」
    まーくん、そんなこといってるヒマないだろ。今日ちっとも練習してないんだぜ。ほら、もうすぐ時計の針が…。

    あ。
    柱時計が終わりを告げた。

    NICEシンドローム
    男性/23歳/岡山県
    2015-08-26 21:09
  • 「あ〜、腹減ったわ〜(-。-; なんか食いもん持ってねぇ?今日朝食ってねぇんだよ龍馬」
    夢から覚めてから、登校した学校の教室で、クラスメートの八谷にこんなことを言われた。
    「なんで朝からおまえに食いもんをせびられなきゃいけないんだよ…。それより
    俺に貸すっていってたCD出してよ」
    僕が催促すると、八谷は2枚のCDを出して、「これはなぁ、UKロックの歴史を塗り替えたレコードだぜ。そんでこっちはフジファブリックな。おまえあんまし聴いたことないだろ」
    と、八谷オススメのレコードをみてるうちに、予鈴が鳴った。
    「そういえば、遠山さんってどうしてるんだろうなぁ」
    「どうって?」
    「なんか体悪くてずっと来てねぇじゃん。あの人のドラムすごくカッコいいんだぜ」
    僕は、遠山さんを知らなかったし、そこまで興味がなかったので、テキトーな返事をして流そうとしたが、そうもいかなくなった。
    なぜなら、流そうとしたその時に、遠山 さんが教室に入ってきたからだ。
    しかもそれは、夢の中でドラムを叩いていた女の子と同じ人だったからだ。

    NICEシンドローム
    男性/23歳/岡山県
    2015-08-26 21:45
  • 遠山さんに出会ったことは、僕に夢の世界について疑問を抱かせるきっかけになった。その日は結局遠山さんに話しかけることはできなかったし、夢を見ることもなかった。遠山さんは本当に夢の中の女の子と同じ人物なのか、そしてまーくんとリッチーは何者なのか、そんなことを色々考えているうちにいつの間にか床について目が覚めた。
    そしてその日も遠山さんには話しかけることなく、家に帰って床につくけど夢は見ないで…
    こんなサイクルが1週間ほど続いた。
    「龍馬、おまえ顔色惡いぜ。ちゃんと寝てんのか?」
    しまいにゃ学校で八谷にこんなこと言われた。
    「大丈夫だよ」
    「嘘つけ!ぜってー寝てねーだろ。そういえばあのCD早く返してくれんか。聴きたいっていってる奴がいるからさぁ」
    「わかった」
    しかし、そのCDをきっかけに、僕の疑問はさらに膨れ上がった。そして、それをその日の夢で僕は爆発させた。

    NICEシンドローム
    男性/23歳/岡山県
    2015-08-26 22:39
  • 「なぁ、おまえら一体何者なんだ?」
    夢の中で、僕は3人にこう言った。
    3人とも、何も言わない。
    「あなた、遠山あきらさんだよね?柏谷高校2年B組の」
    僕は、あーちゃんと二人に呼ばれている女の子に、こう言った。
    「それにアンタ、まーくんって呼ばれてるけどさぁ、フジファブリックのヴォーカルの志村正彦さんだよねぇ。どうなってんの?」
    彼は何も言わない。
    「それにリッチー、アンタはマニック・ストリート・プリーチャーズのギターのリッチー・ジェームスだよね?行方不明になっているあなたがなんでこんなところにいるんですか?」
    そう、リッチーは今行方不明になっている。また、志村正彦は数年前に死んでいる。
    「なぁ、教えてくれよ。ここは降霊会かなんか?それとも、まさか俺はもう…」
    「キミはまだ死んでないよ。だってあたしとあったじゃん、学校で」
    やっぱり遠山さんだったのか。
    「ここはあたしの見てる夢の中なんだよ」
    あーちゃんは語る。
    「あたしが寝たきりになっている間に、この家はあたしの中に生まれたんだ。それで、気がついたらこの二人がいた」
    リッチーとまーくんを見て言った。
    「なんで、」
    「え?」
    「なんで僕はここにいるの?」
    少し考えてから、あーちゃんは、こう言った。
    「この二人とか、あたしといたおかげで、キミ随分とベース上手くなったじゃん。それに作詞とか作曲もね」

    柱時計の針が5時1分を指した。
    庭の木に蝉がとまってうるさく鳴き出した。

    「キミは音楽の神様に選ばれてるんだよ、きっと」
    その時、柱時計がなった。

    もうそれから2週間ぐらいたつが、未だに夢で見ることもないし、学校であーちゃんに会うこともない。
    何か進展があったら、また話します。

    NICEシンドローム
    男性/23歳/岡山県
    2015-08-26 23:38
  • この小説はフィクションです。実在の人物、団体などとは全く関係ありません。
    と、いうことを最初に言っておきます。

    ここで、キャラクターについて少し補足説明をしておきます。
    倉川龍馬(Ba)…柏谷高校2年生
    八谷忍…龍馬のクラスメート
    遠山あきら(Dr)…龍馬のクラスメート
    志村正彦(Vo/Gt)…ロックバンド「フジファブリック」の元メンバー。夢の中でのあだ名は「まーくん」 2009年12月24日に他界
    リッチー・ジェームス(Gt)…英国のロックバンド「マニック・ストリート・プリーチャーズ」の元メンバー。1995年2月1日に謎の失踪を遂げる
    …こんなところでしょうか。
    なんかファンタジーというかホラーになってますね…。
    本当はこれよりもっともっと長いストーリーなんですが、時間の関係上こんな中途半端な感じで終わってしまいました…。もし機会があれば続きをいつか書くかもしれません。
    それでは、皆さん、またいつか!

    ※追伸…
    リッチー・ジェームスへ。
    もしこれ読んでたらレスください。

    NICEシンドローム
    男性/23歳/岡山県
    2015-08-27 19:16
  • え、続き気になります・・・!時間あったらぜひお願いしますね!
    いいですね〜こういう夢と現実が繋がっているお話がすごく好きなんで、楽しませていただきました。広いような狭いような世界が詰まってる独特な感じも好きです。
    あとフジファブリック好きでもあるので、テンション上がりました(笑)

    えかきゅー
    女性/23歳/東京都
    2015-08-28 00:07
  • 「倉川くん」
    突然声をかけられた。声の主は遠山あきらさんだった。
    それは、始業前の教室のことで、僕はその時八谷と一緒に「大人の科学マガジン」を読んでいた。
    「倉川くんってベースやってるよね?ちょっと相談があるんだけど」
    八谷はびっくりしていた。それもそうだ。今まで八谷に僕がベースやってるなんて言ったことなんてなかったから。
    「実は、あたしバンドやりたいと思ってるんだけど…、一緒にやってくれない?」
    この女の子に、つまりあーちゃんに聞きたいことはいっぱいあった。なぜ今日まで学校に来なかったのか、とか、あの夢の世界は何なのか、とか。だけど八谷が
    「ボクもやらせてください‼︎」
    と言い出したせいで全てがうやむやになった。それから八谷は自分は「グロリアス・モーニング」っていうバンドでギターを弾いている、だのいろいろ熱く語りだしたせいで、何故かあーちゃんと八谷の間で英国のロックバンド「オアシス」の話になり、ノエルは偉大だのリアムはすごいだの言っているうちに始業の一分前になって、先生が教室に入ってきた。
    「ねぇ、結局やってくれるの、くれないの?」
    僕はオアシスにそれほど興味がないので、話している間ずっとぼけ〜っとしてたので、こう言われた。
    だけど、僕の中で、すでに答えは出てい
    た。
    「もちろん、喜んで」

    NICEシンドローム
    男性/23歳/岡山県
    2015-08-28 20:20
  • その晩、久しぶりに「彼ら」の夢を見た。いつもの民家で、いつもの連中がそれぞれ好き勝手に練習していた。
    「ひさびさじゃん、どこいってたんだよ」まーくんこと、志村正彦が言った。
    「あーちゃんに聞いたけど、お前らバンド組むんだってな」これはリッチーだ。
    「全く、ホントお前性格悪いよな。ここが降霊会とか言った挙げ句全然来なくなるんだからよ」あんたに言われたくないぜ、リッチー。あんたが今まで何やってきたか僕は全部知ってるんだよ。

    僕は、今日久しぶりにここに来た。なぜこの間までここに来ることができなかったのかよくわからなかったけど、今ならよく分かる。
    きっと、僕はここに来ることを心のどこかで拒絶していたのだ。
    リッチーやまーくん、あーちゃんが持っている苦しみは相当なものだと僕は思っている。決して彼らは口に出さないけど。
    その彼らの苦しみに、向き合うのが嫌だったのだと思う、僕は。
    だけど、
    彼らはもう、僕にとってはなくてはならない仲間であり、心の友なんだ。
    だから、あいつらと腹を割って話したい。そう思ったから、ここに来れたのだと思う。
    「ねぇ、これからもここに来ていい?」
    「来たかったら、いつでも来たらいいよ」
    あーちゃんが、ポッキーを頬張りながらそう言った。

    NICEシンドローム
    男性/23歳/岡山県
    2015-08-28 20:53
  • その夏は今までの人生で最も印象に残った夏になった。
    あーちゃんが彼女の友達の芦沢さんという人を誘って、あーちゃん、芦沢さん、八谷、そして僕の4人でバンドが結成したし、4人で夜遅くまで練習して、ペルセウス座流星群を見ながら帰ったこともあった。
    そして僕とあーちゃんの「夢組(?)」は、リッチーとまーくんに芦沢さんと八谷のパートで練習してもらったりしてた。
    一応いっておくが、夜遅くまで練習してたのは本当だけど、芦沢さんも八谷も下手なわけではない。むしろすげー上手い。八谷はオアシスのコピーバンドである「グロリアス・モーニング」でギターを弾いているし、芦沢さんも、八谷に引けを取らないほど上手い。
    だけど、「夢組」も負けてはいない。夢の中ですごく練習していたので、異常なスピードで上達してた。八谷に、「お前は [精神と時の部屋] でも持っているのかよ」と言われた。
    また、夢の中でぼくらはたくさんの曲を作った。何しろ志村正彦やリッチー・ジェームスといっしょに曲を作ってんだから、とんでもないものが出来た。
    そして、僕たちは、何よりも「今」を生きることを楽しんだ。
    本当に楽しんだ。
    彼らを避けていたこともあったが、今は本当にこの人たちに会えて心から幸せだと思っている。
    「なぁ、この曲名前どうする?」
    「ん、じゃあ、『サニー』で」
    結局、これが現実の僕たちのバンド名になった。そしてそれは今でもそのまま使っている。

    NICEシンドローム
    男性/23歳/岡山県
    2015-08-28 21:42
  • ぼくらのバンド、「The Sunny」は高校の文化祭でライブをすることになった。
    そして、本番のちょっと前。
    僕は、メンバーの服のまとまりのなさにすこし驚いていた。芦沢さんは体操服、八谷は「オアシス」のTシャツに制服のズボン、そしてあーちゃんは、「マニック・ストリート・プリーチャーズ」のTシャツを着ている。
    でも、この緊張感のなさが、「The Sunny」のいいところだと思う。
    「いざ、いかん。ラピスラズリの鉱脈を探す旅へ」
    あーちゃんが「耳をすませば」のセリフをつぶやいて、ライブが始まった。

    NICEシンドローム
    男性/23歳/岡山県
    2015-08-28 22:31
  • 僕たちが演奏した1曲目は、「Carnival」
    作詞、作曲はあーちゃんということになっているが、作詞:リッチー・ジェームス、作曲:リッチー・ジェームス&志村正彦 である。いかにもリッチーらしい、すごくシニカルな歌詞である。そしてそのままあーちゃんの「ヒャアッッハッハッハァッ‼︎」という叫びと共に、2曲目である、ONE OK ROCKの「Deeper Deeper」が始まった。そしてワンオクが終わってMC。
    「むっちゃ楽しいですわ!」芦沢さん。
    「このバンドでやるの初めてなんですけど、すげーいい感じです‼︎」八谷。
    ちなみにこのバンドにおいて、ほとんどの曲をこの人が歌っている。
    そして八谷のMCが終わったところで、「The Sunny」の曲の中でも、ものすごくセンチな曲、「Hold Me」が歌われる。
    「弱かったこと 忘れていた/君を知って 思い出した 強いだけが優しさなら/僕は強く なれなくていい」
    曲が終わって、あーちゃんのMC。
    「今日私達が奏でている曲の多くは、私の親友と作った曲です。そいつらの中にはは行方知らずになっている奴もいれば、死んだ奴もいます。生きている奴もいます。どうか皆さん、今仲間と過ごしている楽しい時間は、永遠のものじゃないんだっていうことを覚えておいてください。そして精一杯今を生きてください。以上です」
    もう最後の曲か。
    皆さん、どうか、お元気で。
    今から僕は、ぼくらの曲の中でも一番明るい曲、「サニー」を歌います。
    (おわり)

    NICEシンドローム
    男性/23歳/岡山県
    2015-08-28 23:20
途中で書くのやめたけどとりあえず最後まで書いたの