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ファヴァー魔法図書館 #29

『ユリ・ロトウとたずね人』

其処は、魔法都市ミコト。
すべての産業が魔法で成り立ち、
空さえも無機質な街。
そんな街に一人の女がいた。
ユリ・ロトウ、グリモワール執筆人である。

ユリは街外れの入居者のいないアパルトマンに一人住んでいた。
アパルトマンに入居者が居ないのは、ただ単に人気がないのではなく、仕事の邪魔になる為ユリに追い出されたからである。
ユリはその後、このアパルトマンを考えられぬ程の高値で買ったという。

そんな話はさておき、先述したようにユリはグリモワール執筆人である。
ユリの本を書く速さは尋常ではない。
どれくらいの速さかと言うと、300ページの本を4分と37秒で書く程度である。
毎日そんな速さで長時間本を書く為に本の置き場所に困りかつての住人は追い出されたのである。

ある日、ユリはグリモワールを執筆していた。
そんな時こんこんとドアが小気味良い音を立てた。
「誰かしら?今日はグリモワールを持っていく日ではないわよね?まぁいいや、入って来て。今手が離せないの。」
来客は、ドアを開けて入りユリの近くに座った。
それから2分52秒後にユリは来客の方を見た。

来客はまるでローブを羽織った少女だった。
中に顔までそんな色何じゃないかと思わすぐらいの紅黒いシャツが見え隠れしている。
ユリには見覚えのない少女である。
ユリはこう聞いてみた。
「私に何の用かしら?ちょっとした願い事くらいなら聞いてあげられるけど。」
すると少女は落ち着いた声でこう言った。
「私、記憶を無くしちゃったみたいなの。一緒探してくれる?」
ユリは、「まぁいいわ。」と答えた。

To be continued #30 『ハーヴティーの淹れ方』

P.S.えーっと...何て言ったらいいのやら。
まず第一に、禁断症状に耐えられませんでした笑
考えれば考える程お話って言うのは産み落とすのを催促してくるので、それに耐えられませんでした。
テストは......もうそろそろ終わるし書き始めます。
嘘ついてばっかでごめんなさい、ほんとに。