長い長い長い 坂道を登って 爽やかな風が 首筋をなでて 待ち望むのは 青信号。 五月色の夕焼 五月色の自転車 五月色の図書館 五月色のスニーカ― 五月色の伸びた影。 待ち望むのは 五月色。 待ち望んでいた 五月色。 スーパーの帰り道、五月色の君をみつけた。
貴方と出会えたこの世界を 愛することにしました 貴方と出会ったあの時を 奇跡と呼ぶことにしました 貴方と食べたあのフレンチトースト あんなに美味しかったのに なんであんなに味がしなかったんだろう 小さな小さな出来事を 運命と呼ぶことにしました。
貴方を愛しているから、好きだった。
降り続ける雨の音 暗闇の中落ちていく 小さな小さな宝石たち やまない雨はない なんて きっと嘘だと目を閉じて 涙を雨のせいにして まだやまないで 誰も来ないでと 宝石たちに埋もれていく そろそろ雨はやみはじめ 月のうつる水たまりは 深い黒色に輝き出す 夜はまだ長い。
その一言がいえない 言えたらいいな そう思っても勇気がない もし今の関係が壊れたら そう思うとどうしても言い出せない一言 ‘君が好き,
とんでもないものを作り出してしまった。 作り始めた頃は希望しかなかったのに 今は早く消し去りたいと思ってしまう。 世紀の大発明だと思ったのに できてみればただの鉄の塊 しかも絶望を呼ぶと来た。 これさえできれば 私たちの暮らしは一層良くなる そう思っていたのに いざ目の前に現れると 手に取ることすら恐ろしく 見えないところにやってしまいたいと思う 誰かが生まれた瞬間に現れ 死ぬ日までのカウントダウンをする 豆電球のような機械昆虫を 開発してしまった発明家の日記より。
貴方の月になりたいのです。 独りの夜には貴方を照らしてあげます。 二人っきりの夜も触れることはできないし その背中をさすることすらも出来ませんが 独りっきりの貴方に出会えるのは私だけです。 でも 決して私の裏側は見せません。
僕らは喜ぶために頑張った それを彼は愚かだと笑った 僕らは笑うために泣いた それを彼は哀れだと言った 僕らはみんなで笑いたかった だから僕らは歌を歌った それを彼はずっと見ていた 馬鹿だと言って 泣いて笑った 僕らは出会うために別れを選んだ それを笑う彼はもういなかった だから会いに行こうと思う