わたしの恋愛運を司るお仕事。
大好きな人がいて とても大好きな人がいて だけどこの想いは届かないんだ 私が好きって言っても きっと困らせるだけなんだって 無駄だって思うほど辛く深く苦しくなる 私と貴方はねじれの位置にいるから 通り過ぎてまた様にならないね メリーゴーランドみたいに 廻っても廻ってもゴールできないけど 不確かな公式に無理やり当てはめて 解を求めたくなってるこのところ この自明的な計算過程の中 想いだけが募っている 今日も君を見たくて仕方なくなってる
月は欠けている方が美しい。
私は鏡の中に取り残されたまま。 なんていうのか。 ほら、 ドッペルゲーに負けた方 とでも言っておこうか。 鏡の外では もうひとりの私が楽しそう。 選ぶ道を間違えていなければ 私はあちらの世界に行けた? あぁ。そうか。 きっと私は私のまま。 今日もひとり 鏡の中に取り残される。
喉に引っ掛かった 黒くて ぐつぐつ音をたてる 嫌な言葉たちを 吐き出してしまえば 少しは楽になるのかもしれないけど そうしたくない。 そんな言葉を吐く人にはなりたくない。 ぐっと 飲み込んで むかむか ぐちゃぐちゃ 気持ち悪い胸を 痛いぐらい掴んで 前を向く
いつかの君を夢で見る 手に着くこともなくなるほどに 君を思えば、なんでもできる 君を思えば、なにもできない 聖夜の真実を 君はどう受け止めるか それともその時に、 僕に勇気はあるのだろうか
すらりと伸びたその華奢な拳 添えられたお皿はあたしの口角 貴方の上機嫌な尻尾が私に向くのを見たいから ちょっとリスクも好きになれるのね
あの人は ひとり 「ただいま」 って言うのかな 「おかえり」 って言えたら どんなに幸せなんだろう
欠伸してる街を 疎らな大人たちを 沈んでしまいそうな微睡みの空気を 微笑みながら歩いていく 久しぶりならなんだって愛しく思えるね でもやっぱり浮かんでいるのは 自分の心なわけで。
いらない言葉ばかり投げてくる世界で 死ぬほど欲しかった言葉をくれた人を 好きになるのは案外当たり前のことで。