表示件数
0

もうギターとか弾きたくないけどこんな気持ち歌じゃなきゃ言えない

ねぇもう音楽やめてもいいかな
誰も望んでないみたいだから
今からバスケしたりとか
就職とか目指してもいいかな

まともじゃないとは思わないけど
つまりまともだったつもりだけど
いやまともでいたくはなかった。
まともがかっこ悪いと思ってた

ただ歌ってるだけだったんだから
勝手にやめて明日から働け
頭ん中言い聞かして
それでいい気がしてた

朝が来たら怖くて眠ったし
夜が来たら君思い出したし
だけどもう真夜中だから
って言うかそんなに仲良くもないから

あぁ僕ってば何物でもないのだ
傷ついたふりをしてただけなのだ
頑張ってなどいない
ホントのことだから困っちゃうね
優しさだけで息を吸えるなら
僕はそれほど優しいつもりだ
だけど君のとなりにいるには
優しさだけでは勤まらないのだ

そもそも僕は優しくないかも
自分勝手な臆病者かも
こんなふうに世界の全てを
鏡に移して見てたつもりだし

言葉に出したその瞬間に
反対の声が喉をつついて
もう全部忘れてしまえばいい
もう全部やめてしまえ

あぁ僕ってばくだらないのだ
きつい話で笑ってるだけだ
感動もあげられない
ホントのことだから困っちゃうよ
優しさだけで出来てはいないし
だけど君が本当に好きだし
もうギターとか弾きたくないけど
こんな気持ち歌じゃなきゃ言えない

0

春を告げる白い華

君が居なくなってもう半年くらいかな
今は冬で寒くて寒くて敵わない
なんとなく君の部屋だった場所に足を踏み入れ
以前聞いたことのあった日記の話を思い出して
悪いと思いながらこっそり見ていた保管場所の引き出しから取り出す
最後のページに僕は全てを掴まれた

「春の雪」
3/29
僕は遂に見た
春を告げる白い華を
空はオレンジに染まり日が沈むのを待っているという頃
つぼみがチラホラと見えるだけの桜の木の近くを通りかかった時
まだ散るには当分時間がかかりそうだなぁと思いながら
空を見上げている僕の目に飛び込んで来たのは
白い花弁が空を舞う姿
それはノノックと呼ばれる花で
春近くで特定の条件を満たした1日だけ花を咲かせ次の日には跡形もなく散ってしまうらしい
きっとそれは誰も知らない景色だとそう思った
こうして僕以外が見ることが無いような日記だけに残すのはあまりに綺麗過ぎたからかもしれないし
僕の中の思い出にしておきたかったのかも
それは花と言うより華だった
僕の頬に落ちたその華はとても暖かく優しさを形にしたみたいだった
殺伐とした世の中で美しく咲いて綺麗に散っていく
散っているのに華はどもまでも綺麗で優しくて暖かい
僕はその景色を死ぬまでに見れた事を人生で最大の自慢にしようと思った
僕の中で永遠に


君が最後に記した日記だ
残念ながら日記は君以外の僕が見てしまったけど
君しか知らないこの景色を僕はどうしようもなく見たくなった
君が言う人生の自慢を僕も作れたら良いと思った

空はオレンジに染まり夜の訪れを待っている
君が見た白い華はこんな空を舞っていたのだろうか
そこに手を伸ばせば君が立っている気がした
春を告げる白い華に魅入られていたあの時の君がそこに
居る気がした



・・・・・・

Hollow Veil/nonoc

nonocさんという方のHollow Veilという曲を僕が勝手にストーリーにしました
短時間で作り上げたものですがもし良いねと思ったらスタンプを押して行ってください
僕が一人で悲しく喜びますので笑
という事で
このシリーズ気が向いたら続けます
多分その内曲のリクエスト聞いたりするかもしないかも
ではまた