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今川柳5・7・5

[課題]
悪友よ
次の場所でも
抜けて出ろ
[解説]
大森先生こんにちは!私は高校2年生です。1年生の時に、自己紹介でお互い邦ロック好きが判明し、仲良くなった友達がいました。好きなバンドのCDを貸して聴いたりして、私はミセス先生の2ndアルバム「Mrs. GREEN APPLE」を渡しました。翌日彼女が『「おもちゃの兵隊」聴いたことあった!あれめっちゃ好きやねん〜』と伝えてくれた時の高揚は今も忘れられません。仲良くなるにつれ、彼女とは価値観が似ているなと気付きました。その中でも私たちは勉強が好きではないところも似ていました笑 やってきていない課題を見せ合いっこが日常茶飯事だったのでテストの点数も散々なのは想像もつくと思います…苦笑

そんな中、2年生で彼女とはクラスが離れ、疎遠になってしまいました。そして2学期になって学校で彼女を見かけなくなり、彼女のクラスの友達に聞くと、あまり学校に来ていないようでした。でもInstagramの投稿では中学時代の友達と元気に遊んでいる写真があがっていたので、なんだ元気じゃん、と安心していました。

でも今週、彼女からダイレクトメールで「最近どう?」と来ました。私は最近の自分について話したあと気になって、彼女にも「最近どう?」と尋ねると、「通信制の高校へ転校することになった」と衝撃の告白をされました。彼女は家が高校から遠く、登下校で朝早く夜遅い生活が苦になって精神的に参ってしまったとのことでした。

この告白をされた時、大森先生と若井先生の中学時代のエピソードを思い出しました。こんなSNS時代に、私はなぜ彼女に電話やLINEのひとつもしなかったのだと後悔しました。登下校が苦になったとは言っていましたが、1年生の時は毎日元気に来ていたのに…とも思いました。

この今川柳はそんな彼女に向けた私の思いです。
悪友とは一緒にいても成長できない悪い友という意味もありますが、課題を見せ合いっこした彼女に親しみを込めて。私がずっとそうだったように彼女は人を笑顔にする天才なので、次の場所でもその才能で頭ひとつ飛び抜けててほしいし、忘れ物が多かった彼女のように抜けたまんまでもいいし、また辛くなったらその場から抜け出してもいいと思います。私が要らぬ後悔をしても喜ぶ人はいないので彼女の幸せだけ願った川柳です!