顔すら知らない君を 誰より思っていること 自分でも馬鹿らしくて、と笑うと 笑わないでよ、と君は言う という幻想
静かな夜。 工場の音。 虫の鳴声。 回送バス。 君の声が、 聞こえた。
どうして、そんなにまっすぐ前を見つめていられるの? 怖くないの? 右が、左が、後ろが、下が。 私は、怖いの。 前だけ見ることなんてできないの。 そんなの簡単だなんて言わないで。
寂しくて ぽつん。ぽつん。 ぽつん。ぽつん。 こころに ぽっかり 穴が 開きました 空きました 何も入らないので 私のこころは空っぽに なりました。 まっさら。
夢を抱き、希望を握りしめて明日を行け。 世は廻る、どこもかしこも、つつがなく。 今日も聞こえる笑いと涙を音をひとつも余さず。 今日はいつか昨日、一昨日、過去、忘却に変わる。 世は廻る、いつも、いつでも、つつがなく。