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ポエム掲示板大花火大会2023 〈企画要項〉

どうも、テトモンよ永遠に!です。
突然ですが企画です。
タイトルは「ポエム掲示板大花火大会2023」。
文字通りポエム掲示板のみんなで一斉に「花火大会」をモチーフないし舞台にした作品を投稿しようという企画です。
開催期間は8月7日15時〜8月25日24時まで(フライング・遅刻も可)。
参加方法は「花火大会」をモチーフ・舞台にした作品にタグ「ポエム掲示板大花火大会2023」を付けて投稿すればそれでOK!
形式は問いません。
なお、できたらでいいのですが投稿作品は「投稿時間帯に沿った」内容にして下さるようお願いします(夜なら花火大会をモチーフにした作品、昼間なら場所取りや屋台巡りなど)。
普段の企画はやたらと設定を凝るクセのあるぼくですが、今回はめっちゃシンプルにしました!
皆さんの想像の力で素敵な花火大会になることを楽しみにしております!
ちなみに当企画は2019年にこの掲示板で開催された企画「掲示板夏祭り」のオマージュ・リスペクト企画となっております(なおオマージュ元の開催者さんには許可を取っていません、ここにお詫び申し上げます)。
雰囲気はオマージュ・リスペクト元をイメージしているので、「事前にイメージを膨らませたい!」って人はまとめ「夏祭り‘19 前」「夏祭り’19 後」をご参照ください。
何か質問などあればレスからお願いします。
再度になりますが、皆さんのご参加楽しみにしております! 

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第1回SOLポエム掲示板夏の企画乱立祭 Introduction その②

その①が無事掲示板に反映されることを祈って、その②です。
レギュレーションの続き、企画発案者編。
2,どんな簡単なものでも壮大なものでも愉快なものでも構わないので、何か企画を考えてタグに『夏の企画乱立祭』または『夏キラ』と入れて「こんな企画用意しました!」という内容の投稿をしてください。自分や他の人が以前に出した企画のアイディアを流用したり応用したりしても良いけど、他人の過去企画を使う場合礼儀と覚悟は重要です。
3,企画投稿の際は、その企画に参加したことを示すためのタグを設定してください。普段のよくある企画と同じです。
4,企画投稿の締め切りは8月31日まで。大学生なんかは9月まで夏休みが続く人も居ると思いますが、9月からは企画参加組で楽しんでください。
5,企画をつくったら、できるだけ立て逃げせずに自分でも企画に参加してください。できるだけで良いので。

意外とスペースが残っているので一般参加者編も。
6,「お、この企画良いなー」という企画があったら参加してみてください。
7,複数の企画に同時に引っかかるような作品を作って、複数企画に同時参加しても良いです。参加した企画の分のタグは全部付けましょう。4つ以上の企画に同時参加するような猛者は頑張って工夫してみてください。
8,一つ注意。企画参加投稿に『夏の企画乱立祭』『夏キラ』のタグをつけることは推奨しません。単純にタグの上限が3つしか無いからです。タグで遊びたい人も居ると思うので。

最後に一つだけ。
9,以上のレギュレーションは全て努力義務です。しなかった、できなかったことで何かが起きるということは全くありません。夏キラと無関係の企画が立っていても面白いので無問題です。掲示板を盛り上げることをこそ最大目標として各人楽しんでください。

以上の9点を目安に、この夏を面白愉快に楽しみましょうぜ。
本格的な夏休み突入まではまだ間があるんじゃないかと思うので、質問やら改善案やらがあったらレスください。反映します。

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トカゲの木 2


 月が上品な乳白色の光を湛えて天頂に登りました。
 その子は一辺一米ほどの木箱の中で『トカゲの木』を静かに見つめていました。
 これだけではへんてこれんな文章ですが、これにはこういったわけがあるのです。


 ある街のよくある民家に、これもまたよくある、背高ノッポの木がありました。背高と言ってもせいぜいが二米程度で、枝も幹も鶏の脚くらいの太さだからそう見えるのです。その木がある家には齢十にも満たない幼い子息がいらっしゃいましたが、彼には『トカゲの木』と呼ばれています。というのも、この木には、いつも干からびて煮干しのようになったトカゲが串刺しになっているのです。口から尾の付け根まで、糸車の針のような枝が貫いています。
「これは、誰がやっているの」
 幼い子は母上に聞いたことがありました。
 その度に彼女は、きっと野良猫が遊んでいるのでしょ、取っていらっしゃいね、と答えました。しかしその子は決まって、こう反論なさるのです。
「違うよ、同じ野良猫が毎日来るわけないよ」
「じゃあ違うのが来るんだわね」
「いつも同じところに刺さってるんだ、同じのがやってるんだよ」
「あらそう。じゃあその猫の縄張りになってるんでしょ」
「でも僕、ここらで猫なんか見たことないや」
「そうなの。会えると良いわね」
 確かにトカゲの木の横にはそれの半分くらいの高さの箱が置いてあって、それに乗ったら猫でも届くでしょうし、第一、そんな気味の悪いことをするのなんて、野良猫くらいなものです。ですからその子の母上は本当にそんなことを思ってらっしゃいました。彼女はわざわざ外に出て、トカゲの死骸の刺さった木をまじまじと見たりはしませんから、それが毎日あるとは知らないのです。
 しかし子息の方はトカゲの木が気になって仕方がありません。もしかしたら近所の年上の子供が、自分に意地悪をしようとしているんじゃないかしらと思っているのです。これは大変!放っておいたらこれ以上何をされるか分かったものではありません。母上にも迷惑がかかってしまいます。
 そうした経緯で、この子は今、トカゲの木の横で、箱に隠れて息を殺して外の様子を伺っているというわけです。

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トカゲの木 1



 ……まだ時間ございますが、お話は以上でよろしいでしょうか。さようですか。ええ、お代金ですな……こちらになります。
 ああ、焦らないで結構ですから。ほら、何か落とされましたよ。……どうぞ。いえいえ、今のお写真、お嬢さんでございますか。可愛らしい。違いましたか、これは失敬。へえ、わたくしの子もですって?何故そうお思いに……ああ、これでございますね。この写真の子供はわたくしの子じゃございませんで。友人の子供でしょうか。この子は何を指差しているのか……それがわたくしにも分からないのですよ。言われるまま撮らせていただいたもので。あの時、尋ねましたが、上手くはぐらかされてしまいまして。わたくしとしたことが、お恥ずかしい。子供には弱くってですね。いやはや、子供とは不思議なものです。我々には見えぬものが見えているのでしょう。何を言い出すのか、いつも楽しみにさせていただいております。あなたもお分かりですか。ええ、この写真の話が気になると。……良いでしょう。それでは、時間もしばらくございますし、のんびりお話ししましょう。
 この世にはいろいろとヘンな話があるもので、こんな職業ですから、スピリチュアルとは縁遠いわたくしにも、そういった『持ちネタ』はあるものでございます。とは言ってもわたくしの体験した話などではございません。これは、この写真の子供が話していたことです。
 それはこんな話です。

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幺妖造物茶会 あとがき

どうも、テトモンよ永遠に!です。
毎度恒例の「造物茶会シリーズ」のあとがきです。
今回は、この物語の元になった物語についてお話ししたいと思います。
「造物茶会シリーズ」は元々自分が高1の時に考えていた物語がベースになっていますが、「造物茶会シリーズ」として投稿する以前に投稿していた物語があるんですよ。
タイトルは、「ファミリア達の夏祭り」。
ここでとある生徒さんが開催していた「掲示板夏祭り」という企画に参加するために作った物語です。
この企画では「夏祭り」にちなんだ作品を投稿するルールになっているのですが、その中に「百鬼夜行」という掲示板が稼働しない土日に夏祭り会場に人外達が登場する物語を投稿する、という催しがあったんです。
そういうものがあったのに、それを無視して人外達が夏祭り会場に行く物語を平日に投稿してました(笑)
…まぁ、平日に人外が出る物語を投稿するなとは言われてないしね。
そんなこんなで企画「掲示板夏祭り」に参加するために大急ぎで物語を作ったんですけど、当時はキャラクターの設定があまりまとまっておらず、ついでに急ぎすぎて話がめちゃくちゃになってしまいまして…
無事、ぼくの黒歴史になりました(笑)
気になる方は「掲示板夏祭り」のまとめ(タイトルは『夏祭り’19 前』『夏祭り‘19 後』)があるのでそちらを見てください。
でもその話は設定やキャラの関係性も違うし、第一キャラ名も全員違うんですよね(口調とかで誰が誰か分かるかも…?)。
当時は今よりもネーミングセンスがなかったので仕方ないのかなーと思います(今もネーミングセンスはあまりないけど)。
とりあえず、「造物茶会シリーズ」はそういう経緯を経て今に至ってます。

今回は長くなりましたが、今回はこの辺で。
ちなみに「ハブ ア ウィル」最新エピソードはすでに完成しているので、7月のスタートと共に投稿できると思います。
お楽しみに。
ではまた!

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白と黒と青き星〜第7話 真相〜前編

翌朝の分のカレーを残して4人は食事を終えた。
早めに終わらせたのは9時を回るということと、食事の後に美空も含め、もう一度議論するためだった。
「急かして悪かったな」
「全然、どうせ私抜きだと話が上手くまとまらなかったんでしょ」
当たらずしも遠からず…
言い方はムカつくが美空も2人が迎えに現れた目的をおおよそ捉えていた。
「話が早くて助かるよ」
こういう時津上の優しい性格は話がスムーズで助かる。
「単刀直入に聞く、今日の出撃に違和感はなかった?」
「何?ジョーが何か言ったの?」
「ひとまず直感で答えてくれ」
津上のズルさだ。優しい顔から真面目な顔に変えるだけで説得力をもたせられる。
「違和感も何も…ただのバディ単位の出撃だったよ」
聞いてたのかと思うほどジョーの言ってたことと一致する。ある意味これがバディの所以なのか…
「確かに形式は珍しくない、でも…」
そう言いかけて時計を気にした。10時に迫ろうというところ、明日も普通に授業だ。ここでさっきと同じルートを辿り直す時間はない。
「でも?」
「でも俺らの出撃内容を鑑みると素直にそうは思えないんだ」
少しだけジョーに目線を送り、助けを求める。
「え?あぁ、色々見てみるといつも通りってわけではなさそうなんだ」
「ふーん、それで?その何が気になるの?」
まるで他人事といった態度だ。まぁそう思うのも自分たちの結論があるからなのだが…
「そこが本題なんだ…」
【AA0X期部隊、直ちに業務室まで来るように】
聞いていたかのようなタイミングで呼び出しの放送が入る。

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白と黒と青き星〜第6話 団欒〜

その夜、美空の帰りを待ってから食事とした。その時間はもう8時を越えていた。
「任務からライブでお疲れ様」
大幡はいち早く戸の音に気づいて声をかけた。
「ありがとゆいな、なんか今日2回目だね」
「確かに」
そうして2人とも笑っている。
「ご飯できてるよ」
おかえり、という言葉の代わりにそう言えるのはご飯を作った人の特権だなと五代は思ったが、津上の前で言葉にはしたくなかった。
「ご飯!お腹ぺこぺこ〜」
美空は目を輝かせて部屋に走ってくる。
「だからって荷物を俺に投げるなよ」
美空のライブ機材は光の力に依存しているため専属スタッフでも扱える人は限られる。そのため、こういった単発のライブでは個人で管理することが多く、荷物がおおいこともザラだ。
「って…なんでみんなの分まで?」
食卓を見てさすがに美空も空気と状況を察したようだ。
「俺らもまだ食べてないんだよ」
荷物をそっと床に並べながら愚痴をこぼす。
「そういうのは早く言ってよ、なんか私が勝手みたいじゃん!」
“勝手は事実だろ”
この意見はおそらく3人共通だ。
「カレー、冷める前に食べちゃおうぜ」
津上が言うといつも通りの食事の時間と思える。やはりこういう普段通りの団欒はいいものだ。
任務に対して疑問を持ったからか…改めてバディの楽しさを感じたからか…
今日は特にそんな感傷に浸ってしまう。
「これが期間限定なんて…やっぱ残酷だよな」

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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― キャラクター紹介編 ②

「ハブ ア ウィル ―異能力者たち―」キャラクター紹介編、第2回はこの物語のアイコンキャラクター「滋賀 禰蕗」の紹介です。

・滋賀 禰蕗(しが ねろ)
身長:約140cm(自己申請)
学年:中学1年
誕生日:12月18日
異能力:人やモノのその場に残された記憶や人やモノが持つ記憶を扱う能力
イメージカラー:赤紫/黒
一人称:ボク
この物語のアイコンキャラクター。
ワガママで子どもっぽいが、友達思い。
時折感情のままに動いてトラブルを起こすことがある。
ひょんなことからサヤカに出会い、彼女に異能力の存在をバラすことになった。
小3の頃に論手 乙女によって凄惨ないじめに遭い、以来不登校になった。
普段は寿々谷駅周辺をほっつき歩いており、たまに高い所で異能力を使っている。
休日は耀平達とショッピングモールなどで連んでいる。
好物はココアシガレット。
常に黒いパーカーを着て、フードを被っている。
ちなみに普段短パンに黒タイツを履いているのは足を露出するのが嫌なため。
でも夏場はタイツを履かない。
具象体”黒鎌”の持ち主。
”黒鎌”は刃に触れた生物やモノの記憶を奪い取ることができる。
目の発光色は赤紫。
生駒 耀平、鞍馬 黎、日暮 師郎、角田 海敦、一本松 唯似、美蔵 健司は友達。
不見崎 清花は腐れ縁(?)。
論手 乙女は小中学校の同級生。
鱗 円とは仲が悪い。

次回はネロの保護者役、生駒 耀平の紹介です!

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×××××中学校の七不思議 甲斐田正秀 9

「そこまで吹っ飛ばされた。バシィってな、叩きつけられた。窓硝子が体中に刺さってくるわ机や木片で顔も肺も潰れるわ炎が服に燃え移るわで……酷いんじゃぞ、破片が目やなんかにも瞼の上から突き刺さっとるから、霞む目ちょっと開いて、首も下を向いたまま動かんから、自分の体の様子だけ分かったんじゃが、あの時窓側に向いとった右上半身にワァーっといっぱい硝子片が刺さっとるんよ。その溶けたのなんかもただれた身と同化して黒いんだか赤いんだか何なんだか……お前、集合体は大丈夫な方か?」
 甲斐田はニヤニヤしている。
 俺は何も言わなかった。勿論笑いもしなかった。
「あん時の姿にもなれるが……まあやめとくか」
 何故こいつは、こんな酷い話をヘラヘラしてできるのだろう。幽霊であることよりもずっとその方が不気味だ。
 俺はこの話を聞いて、本当に辛く思った。戦争の不条理も悲しんでいるし、甲斐田の味わった痛みに胸も痛む。右腕に手を当てて、むず痒い感じもした。でも、そんな薄っぺらい感情よりも何よりも深く、そんな酷い経験を笑って語る甲斐田が腹立たしくて仕方ないのだ。
 俺は拳に力を入れてその怒りをできるだけ態度に出さないように堪えた。爪が手の平に刺さる。でも痛みはなかった。そんなのを考えられないくらい頭がいっぱいだった。
「……と、まあこんな感じだが……っておい、お前」
 話し終えたようだ。しかしその途端、何だか焦った様子で俺に話しかけてきた。
「やっぱり、嫌だったか」
 甲斐田は心配そうに俺の顔を覗く。
「……違う」
 俺の声は震えていた。
「何でそんな風に言うんだよ」
「何でってお前が訊いたからじゃろ」
「違う、そういうことじゃない」
「じゃあどういうことだ」
 鈍い甲斐田が恨めしかった。怒鳴ってやりたい。でも、彼にそんなことはできない。そんなことはしてはいけない。
「おかしいだろ。自分が死んだときのことだぞ。大したことじゃないみたいな」
「もうしばらく経っとるからのう。今じゃ気にしとらんよ」
「命を何だと思って――」
「じゃあ」
 俺がキレかけたところで、甲斐田は声を張って俺の発言を制した。大声ではあったのに、怒鳴っているわけではなくて、でも怖いという印象を受けた。それは霊的な力だったかもしれないし、そうでなかったかもしれない。

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×××××中学校の七不思議 甲斐田正秀 8

「でな、実際ここいらにアメリカが爆弾を落とすことは殆どなかった。じゃから今回もそのクチだろうと思って油断しとったんじゃな。でもボーイングは確実に近づいていた。警報は依然やまない。もしかしたら今回は、と、ちと怖くはあったが、本を取りにこの教室に戻った。どうせ今日に限って落としてくることなかろうし、落ちても学校にピンポイントで当たるまいとたかを括っとった。それに何より、アメリカの兵器を前に、勉強すら諦めるのが嫌じゃった……そう思ったのが間違いじゃった。よう考えれば、学校がここいらで1番大きい建物じゃったし、軍の駐屯地は隠れとったから学校が狙われるに決まっとったんじゃが、そういう可能性はもっぱら排除して考えんかった。とにかく本を取りに行きたくてしょうがなかった。それで急いで3階まで駆け上がって、丁度、わしが机の上にあった本を手に取ったとき、この教室に焼夷弾がヒューッと落ちてきた。お前は見たことないじゃろう、まああっちゃ困るが、ありゃ考えた奴は本当の非道だったろうなあ。木造の日本家屋が燃えやすいように、火薬だけじゃなく油を入れるんじゃ。だから爆風と一緒に燃えた油が飛んできた。あん頃は校舎も全部木だったからのう、すぐに一面焼けた。もう遅い時間じゃったからな、わし以外には生徒はおらんかったから良かったと思うが、安心したのも束の間のことで、すぐにも第二陣が降ってくる音がする。でも火に囲まれて逃げられんし……背水の陣、四面楚歌、そんな様子じゃ。熱いを通り越して、皮膚がジリジリ唸るように痛んだ。自分は死ぬんじゃと確信した。わしは元々卒業したら早々に海軍に志願しようと思っとったから、もちろん死ぬ覚悟もできていた……と、思っとった。死ぬときになってわかったが、わしは本当は死にとうなかったんじゃ。まだ生きたい。そう思ったとき、2発目が落ちて、わしは割れた硝子や机と一緒に、そっちの方……」
 そう言いながら俺、ではなく、その後ろ――黒板を指さした。