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うたうたいの独り言

雨降りの駅。

ふと見覚えある後ろ姿。

思い出す苦い思い出。

一つ隣の車両に乗り、お互いの待ち人のところへ。

なんとなく見つめたあなたの読みかけの小説のタイトルは

あの頃から変わってなくて。

時の流れが止まっているのかと感じてしまう。

駅のホームで迎える知らない人を見て気づいたよ。

あの頃から2人の視線も想いも

触れていなかったことに。


…なんて

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不恰好なやつ

ぐっと掴み取るように
抉られた気持ち
ドーナツみたい
美味しくないね

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π

二十歳になったら酒を飲もう タバコも吸おう
健康に悪いって? 量に気をつければ大丈夫だ
どんな物だって食べ過ぎは体に毒に決まってる

あの子にはいつも謝ってばっかだ
もう結構と言ってくれてるけれど
やっぱり責められるべきは僕だから
理由を持たない僕だから
それ以外には何もできない

窓から見える風景はいつも同じ
いや少しずつ変わってる
それは季節を連想させる
小さな間違い探し

僕は未だ君に見えるのか? 触れるのか?
そんなことを考えても咎められないのか?
君の綺麗に澄んだ瞳が
汚い僕を映してはいけないな

僕は未だ君に見えるのか? 触れるのか?
そんなことを考えても咎められないのか?
君の綺麗に澄んだ瞳が
映すべきは輝かしい未来

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タイムマシン

タイムマシンはない
過去を振り返ってくよくよしてもしょうがない

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unsung 2

君は眠っている顔の方が綺麗だけど
起きている君の方が好きだよ

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梅雨入りです。

たった一行、踊るように書きつけて
そっと雨で湿した葉書をきみに贈ろう
雨とどっちが先に着くかな。

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自由

神様と
仏様と
何かわかんない
カタマリが
いろいろ相
談しながらさ
そういう糸を
紡いだんだ

諦めろって
それ切れたら
もう誰にも
もう何にも
言えなくなる

掴んでなよ
それ切れたら
もう誰にも
もう何にも
守れなくなる

欲もない
しょうもない
蔑めないし
下らないし
そんないきない
ものになる

せめてお前は
そのままでいて
神様と
仏様と
何かわかんない
カタマリが
そのための糸を
紡いだんだ

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ムカシモ、イマモ

ニンゲンって本当に頭が良い動物だね。

感情を伝えるために喉の振動とベロを巧みに駆使して言葉を発する様になって。

河の上を渡る術を生み出し、右も左も解らぬ海を迷うことなく進むことができて。
挙句の果てには空までも行動範囲に入れるなんて

本当に頭が良すぎるよ。
でもその頭の良さを持ってしてもまだ地球が1つになる術は見当もつかずか。

頭が良すぎて愚かにもみえるよ。

2

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好きになっちゃいけない人なんていない
叶わない恋なんかない
諦めないで

なんて、
そう言ってる私が1番臆病で
叶わないなら認めたくないって逃げて
好きなくせに、諦めようとして
好きになっちゃダメだったんだって
自分で結論出して

なんて奴だろう。
こんな奴、君に嫌われて当然だね。

自分の気持ちに
まっすぐ向き合えるのって
すごく強いと思う。
強くなりたい。