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明日の夏予報

明日の夏は,油蝉 時々 風鈴
ところにより 海の潮風にのって扇風機に話しかける子どもの声がするでしょう。

蜩が鳴き始める頃,夕立に見舞われる可能性があります。
日中のうちに,向日葵と入道雲にシャッターを押しておきましょう。

明日の夏を,覚えていたい夏にするために。
以上,明日の夏予報でした。

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この世の界。せかい。世界。セカイ。

この世界の七割が綺麗事で出来ている。
この世界の二割が嘘で塗り固められて。
この世界の一割がキミで成り立ってる。

僕の目にはそう観えたよ。そう観たよ。

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LOST MEMORIES CⅢⅩⅧ

「レイが抜けてもあっちは大丈夫?」
「前が破られたらやばい。
から、はやく済ませよう。」
「了解。」
ジュリアが再びふたりを抱く。
ジュリアは低空飛行に切り替えた。
「ごめんな、ジュリ。手伝ってやれなくて。
俺に守る方の力があれば……。」
走るなかを苦しそうに言うレイ。走ることが苦しいということではないのは確かで。
ジュリアはちらっと横目で見て返す。
「ジュリアこそごめん。もっと上手く立ち回れたら……。」
同じようにジュリアが言った後、ふたりが一瞬目を交わしあったのをパプリエールは見た。そして揃って吹き出し、
「たられば話は?」
「意味がない!」
まるで合言葉のようなそのやり取りに、ふたりの絆が垣間見える。否、ふたりの、ではない。
「こんなところでもエレンちゃんがでてくるとはな。」
「だって、委員長だもん。」
聞いていれば、色んな名前が出てくる。今戦っている彼らのことだろうか。
「あそこ!」
不意に声をあげるエルーナ。
塞がれた入り口。
「穴、あけられる?」
ジュリアの問いに、
「もちろん。」
不適な笑みを浮かべ、ひとりギアをあげた。

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最近、夢を見る

小学校の頃の友達と、

楽しそうに一緒にいる夢

苦しいんだ、夢を見ると

「小学校の頃の方が、ホントは楽しかったんだろ?」「正直に言えよ」

そう、言われている気がして

感じると同時にしっかりと実感できる

好きな人に、私は片想いしてるんだって

離れている今、会えなくても、

夢で感じることができる

悲しいけど、嬉しい

辛いけど、楽しい

自分が嫌いだ

素直になれない、自分が嫌いだ

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LOST MEMORIES CⅢⅩⅦ

「ジュリア!」
それに応えたのは、がたいがいい短髪の青年。
「レイ!」
たぶん、彼の名前なのだろう。それを呼び、ジュリアは降り立った。
「あの優秀バカは今来れない。どうした?
その嬢ちゃんたちは?」
パプリエールとエルーナを一瞥して尋ねる。
「この子はチャールズのとこの。こっちはジュリアの。」
目を丸くしたかと思えば、さっと青ざめる。チャールズやジュリアがふたりを見たときと同じ反応をする。
「今はレイに用があるから大丈夫。」
ジュリアは言う。
「入り口が塞がれた。作ってほしい。」
「正しい呼び掛けだったぜ。」
レイと呼ばれた彼は得意気に頷く。
すると、一際大きな音に続いて、かなりの圧の風が起こる。レイとジュリアの会話に気を緩めてしまっていたパプリエールが飛ばされかけた。
小さく細い腕を、レイに掴まえられる。
「ちゃんとジュリアに掴まってろよ?何かあったらチャールズが悲しむぜ。」
引き戻され、ぐしゃっと髪を掻き回され、眩しいくらいの笑顔は、この場には大層不似合いなはずなのに、パプリエールはこの笑顔に励まされた。

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カフェデート

じーっと見つめて
どうしたって聞かれて
なんでもないよって答えるの

ほんとはね
好きって言いたかった
ただそれだけ

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最後は

この世は仮に生きてる世界。
ずっとずっと永遠にいていい世界じゃない。
この時代で出会う人たちはいずれは別れを告げる。
あの世で会おう。
いつか、そんな約束もしてみよう。


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また地上で。絶対会えるよ。

生まれる前に決めて来た人生も、思い通りにはいかない。

でも、大事な人たちはずっと大事な人たちだ。

私たちの絆は目に見えないけど、ずっと私たちをつないでくれてる。

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誰かが僕を愛してくれるなら
僕は何度だって知らないふりで
ここに降りたって詞を放つ
ひしゃげる唇がものを言う。

君にもしも届いてるなら
その予感だけで生きていけそう。
僕は何度だって知らないふりで
清濁併せ生きていける。


唇の動きをなぞれば
君の心がわかるかな。
わかったところでどうしようもないけれど。

赤らむ世界で二人きり
板を通して繋がってる。
その唇に触れられないけれど。

僕ってば人の為には生きれない堕人だから。


誰かが僕を信じてくれるなら
僕は何度だって目を合わさずに
ここに返り咲いて詞を放つ
歪んだ唇震わせて


瞼の裏側で会えたなら
君の心に触れたなら
何かが変わるって思っていいのかも。

昏れる情動、饒舌に
愛の言葉を謳っても
その唇には触れられない。
そんくらいが丁度よし。

君ってば詞がなけりゃ息もできないキューティだから。



唇の動きをなぞれば
君の心がわかるかな。
わかったところでどうしようもないけれど。

赤らむ世界で二人きり
板を通して繋がってる。
その唇に触れられないけれど。

僕ってば人の為には生きれない堕人だから。

君が僕であることを証明しないと。なるはやで。

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読み終わりそうな本に
栞があることを知る
やけに網目がきつくて
ほどくのはもったいなかった

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光破

やっぱり落ち着くんだ
ピラミッドに属するあの教室とは違って
てっぺんでもていへんでも砂まみれだから

オチがない会話
たまに来る沈黙

もっと一緒にいたいよ
壊れたカセットテープを
巻き戻してる私
動くはずないんだけど
動くって信じてる

光舞う
最後のときが迎えに来て
言いたい事言う前に消えちゃうからさ
次こそはって思ってても
全反射でタイミング逃す

照らされる
花火の光に夜の影法師が
こっちを向いて微笑んでるからさ
見惚れちゃったもんで
消えるタイミングを失った

終電に乗り遅れた花火が
行き場もなくずっと光ってるよ

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中を泳いだ

それっぽいことゆって
私は君を突き放した
それでも君は優しくするから
生きてる感覚が懐かしく思えてきた
ここまでしないと
私が君を好きだったことが
分からなかった

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ナツヤスミ

学校にも家にも居場所のない僕の

最高で最悪なナツヤスミ

学校と家で別の仮面を被り

本心を一生懸命隠すナツヤスミ

気づいてほしくはない

葛藤のなかに埋もれてく

いつかいつかそのままの僕を

そのまま愛してくれる優しい人に

出会いたい