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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 18.メドゥーサ ⑤

「…」
ネロはそっぽを向いていたが、何だか気まずそうな顔をしていた。
「やっぱり、”あの子”の事なんだろ」
おれに話してごらんよネロ、と耀平は彼女に声をかける。
「何かスッキリするかもしれないぞ~」
耀平はそう言って笑う。
ネロは暫く向こうを向いていたが、やがて耀平に向き直った。
「先週、駅前ですれ違った”あの子”…ボクの知ってる異能力の”匂い”がしたんだ」
ネロがぽつと言うと、耀平は”匂い”と返す。
「そう”匂い”」
ボクは知っている異能力者を雰囲気で判別できるから分かるんだけど、とネロはうなすく。
「知っている”匂い”がしたんだ」
それもボクが知っている”匂い”じゃなくて、とネロは続ける。
「”ネクロマンサー”が知ってる”匂い”なんだよ」
ネロがそう言うと、耀平はふむ…と腕を組む。
「…つまり、お前と同じ異能力をかつて持っていた人間と関わりのある異能力者、って事か」
耀平がそう言うと、ネロは静かにうなずいた。

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深夜の珈琲占い No.11

“馬鹿な、一体何処へッ⁈”

倒れ込んだクリアウルフは辺りを見回す。

「此処だよ、全く。人の話を聞かない奴はこれだから。」

彼女はそう言いながら、クリアウルフの後ろからてくてくと現れた。
そして、手にはワイヤー。

「どうだい?ラッキーアイテムも、中々役に立つだろう?」

どうやら、クリアウルフの足にワイヤーを引っ掛けて引く事で体勢を崩させたらしい。
彼女は微笑みながら語りかけた。

「却説。君、今から死ぬけど、何か言い残すことはあるかい?」
“何故私が...ッ!百年生きた魔獣の私がこんな小娘に...!”
「仕方ないなぁ、教えてあげるよ。君、今百歳なんだよね?今、此処に居るのはね、」

彼女の顔から笑みが消えた。

「568歳の魔術師だよ。まぁ、せいぜいこれを冥土の土産にし給え。」

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ファンタジーの設定だけ置いていこう:火薬銃

この世界の銃器は大きく2種類に分かれる。
一つは魔力を弾丸に変換して撃ち出す魔力銃。そしてもう一つが、現実に存在するものとほぼ同じ、火薬を利用して弾丸を発射する火薬銃(別名に非魔力銃ともいい、敢えて2分類に入れる場合は空気銃などもこちらに分類される)。

魔力銃は込める魔力の量やバランスを調整することで、威力や弾速を調節することが可能。また、弾薬を必要としないという点も長所である。
代わりに調節に時間と思考を割かれるため上級者向けであることや、使用者の魔法適性が大きく影響してくるため、使い手を選ぶなどの短所もある。

これに対して火薬銃は、一定の威力でしか出力されない上に弾薬を必要とするため物資を圧迫する代わりに、所有者の能力値に拘らず高い威力を発揮し、また非魔法武器であるため魔法耐性や魔力無効などの防御を無視してダメージを与えることができる。
かつて戦術・戦略が魔法に大きく依存し、魔力がその者の価値とさえ捉えられていた時代、魔力感知・対魔法障壁の影響を受けない火薬銃を用いる射撃兵奇襲部隊が活躍した事件は有名。

ちなみに成立は火薬銃が先。保有魔力の高くない者でも魔法職と同等の射程と威力で戦えるようにと開発され、改善と多様化を繰り返してきた。
この火薬銃を基に、魔法職の者が詠唱などの手間を無視して素早く攻撃に転じることができるように開発されたのが魔力銃。

また、かつては火薬銃の威力や弾速を魔力によって制御・強化する半魔法銃が考案されたこともあったが、魔力銃を使用できるほどの魔力がある者にとって火薬銃を使う利点は特に無く、火薬銃を使う者にとっては魔力による操作が余計な手間となったため、実用化には至っていない。個人で開発している者がいる可能性は十分ある。

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横暴狩り その⑩

「ただいま戻りました、女王様」
日和の前にわざとらしく跪く湊音の頭を、日和は一度優しく撫で、顔を上げるよう促した。
「で? そっちはどうだった?」
「『刃』の方にはきつく言っておいたから、多分大丈夫。『イグアナ』の方は『怪獣』の彼に投げておいた」
「そうか。よくやった。誉めて遣わす」
日和に手招きされ、湊音は立ち上がった。彼が姿勢を正す前に、日和は湊音の手を取り強引に抱き寄せた。
「……ひぃちゃん?」
「ごめんなぁーみっちゃん。危険な仕事はいつもお前頼みにして……、今日は何回死んだ?」
「4回。大した回数でも無いよ」
「馬鹿言え、私の怖がりでお前を危険に晒してるんだぞ?」
「僕だって好きで君の身代わりをやってるんだ。謝ったりしないでよ」
「むぅ…………」
数十秒かけて湊音を丹念に撫で回した後、日和は彼を解放した。
「……ひぃちゃん、何かあったの?」
乱れた着衣を整えながら、湊音が尋ねた。
「んー…………私のこと、『手下を平気で死地に向かわせる冷血無慈悲の愚王』って言ってきた奴がいて……」
「それはまた…………」
「反論しにくいんだよなぁ……」
「そうだねぇ……」

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ポエム掲示板クリスマスフェスタ2023 〈企画要項〉

どうも、テトモンよ永遠に!です。
突然ですが企画です。
タイトルは「ポエム掲示板クリスマスフェスタ2023」。
クリスマスをモチーフにしたポエムなどの文芸作品でこの掲示板を盛り上げていこうではないかという企画になっております。
企画への参加は、参加作品にタグ「ポエム掲示板クリスマスフェスタ2023」を付けるだけでOK!
作品形式・長さ・個数は問いません。
作品内容はクリスマスや冬をモチーフ、ないしクリスマスや冬が登場するものであればなんでも構いません(だからリア充爆発しろ的な内容でも大丈夫です)。
ちなみに現在開催中の他の企画との同時参加もOKです。
期間はこの書き込みが掲示板に反映されてから12月25日24時までです。
ちなみに遅刻投稿も大歓迎です。
何か質問などあればレスからお願いします。
皆さんのご参加楽しみにしております!

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近づくはフィナーレ
ゴールテープはすぐ其処
ずたぼろだけど
君は居ないけど
笑顔で走り終われたら