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ひと月前の

今日
女の子とキスをしました

わたしたちは南の島で出会い
親友と呼べるほど仲良くなり
わたしは彼女のことを好きでした
これが友情なのか恋愛なのか
偏愛なのか執着なのか依存なのか
それとも運命なのかわからなかったけれども
ともかく彼女を好きでした
彼女は同性と恋をすることに関して
道徳に反する許された行為ではない
という意見をもっていたので
わたしはずっと黙ったまま
ずるい気持ちで彼女のとなりにいました

そして今日キスをしました
明日は卒業式で
わたしたちは生まれた国がちがって
だからもう彼女に会うことはないのだと思うと
なんだかたまらなくなって
ぶつかるようにくちびるを合わせました
彼女は驚いた顔をしてわたしを見
けれどなにも言いませんでした

この想いが許されないものだとしても
わたしたちの関係がこんな結末でも
彼女と出会えて
わたしは自分をとても幸福な女だと思います

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雪の正体

雪やこんこん、あられやこんこん。
白い天使が舞い降り、幸せを届けに来てくれるの。
何かに打ち込んでいる時、大きな壁にぶつかり
悩んでいる時、窓のそばに降り落ちてひらめきや
ヒントをくれたり、
疲れた心を癒やしてくれたりする。
そして、静かなエールを送っている。
雪は、優しい天使。そして、神様からの使者でもある。
僕も誰かを癒せる人間になりたいな。

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我流もの書きスタイル:小説編

1,世界観と設定をしっかり用意します。
2,キャラクターを用意します。
3,キャラクターのポリシーをかっちり決めます。かっちりといっても、「この子は絶対にこれはしない、この子はこういうことする」程度で大丈夫です。
4,用意したキャラクターが暴れるためのイベントを用意します。
5,キャラクターが勝手に動いてくれるのでライブ感でぐいぐい進めていきましょう。
6,キャラクターが動かなくなったらまた適当なイベントを用意してあげましょう。イベント発生するようなタイミングじゃなかったら、その子がその時何をするのが自然か、ポリシーに沿って想像しましょう。

ね? 簡単でしょう?

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深夜の珈琲占い No.13

[はぁ。当たって欲しくないものばかり当るねぇ。本当、神さまって奴は、何を考えてるんだろう。」
「マスター、これは一体どうい
「まぁ!依頼が終わったのね!ありがとうございます、でも次からはもうすこし静かにしてくださる?」

質問は、無常にも依頼人の御婦人によってかき消された。とにかく、報酬を受け取り、おとなしく帰宅して眠りにつく。4時から、もうすでに三時間が経過していた。

「マスター⁈一体何が...⁈」
「あー、起こしちゃった?ごめんごめん、珈琲淹れてたんだよ。」

ガシャン!と言う爆音で深夜に叩き起こされた。
また、懲りずに占いをするつもりの様だ。

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曜日の妖精【1】

「あ〜…しんど…もう起きたくない…」
ぼふんと布団に沈み、二度寝しようとした桃の頭に、ごつんとげんこつが降ってきた。
「いたっ」
「二度寝してんじゃねぇ!起きろーっ!」
振り向いて下を見ると、そこにはとげとげで向日葵色をした吊り目のリスのような妖精が小さいながらに仁王立ちしていた。
「月曜日〜…」
「ったく!俺が起こさなきゃいつまでも寝るなお前は!」
「うー…月曜日厳しい…」
「遅刻するよかましだろ!おら早く行けっ!」
「わー痛い痛いっ!やめてよぉ!」
月曜日にぽこぽこ叩かれながら桃は慌てて準備を始めた。