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LOST MEMORIES CⅦ

「正解です。つまり、そういうことです。」
そういうこと、とは。自分と同じ型では、魔力自体アップしても、攻撃型との相性は悪いままである。それはきっと、チャールズのものじゃない。では、誰のものだろうか。
「私の随身具があれば迷わずお嬢さまに貸すのですが、これでは何の解決にもなりませんからね。」
さらに頭を悩ませるチャールズ。しかし瑛瑠は、チャールズの随身具が気になって仕方がなかった。誰のものなのか。そして、チャールズのはどこへいってしまったのか。
結局、できるだけ刺激をしないように、近づかないようにするというあまりにも進展のないものしか出せなかった。そりゃ、二人のうち片方の頭脳が別のことでいっぱいなのだから仕方ない。
ベッドに入ってからも考えていた。チャールズは、自分のがあれば瑛瑠に貸すと迷わずいい放った。少なからず蔑ろにしていい代物ではないはずだが、純粋に自分を想ってのことであると理解できたし、チャールズは簡単にそういうことをする人物ではないのもわかっているつもりだ。そうして悶々と考えているうちに眠りについてしまったらしい。
頭のなかが混沌としている瑛瑠は、この日身に起こることなど知る由もなかった。

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  • みーちゃん》
    ふふふ。まあ、瑛瑠ちゃんは高校1年生だしね笑
    小さい頃から英才教育受けてるはずだから。たぶん(笑)
    登場人物の結構どうでもいい設定に関しては放置してるわね。空いた時間にでも考えてみようかしら。
    まあ、相性悪いっていっても、争いとか分かりやすい悪意においてだけね。あとは、嫉妬、かな。
    関係あるのかな?って思ったら、たぶん関係あるよ…?笑