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サイド・ユー

ため息をはいたら、一緒に心も飛びだした。
雲みたいにふわふわしていた。
わたしったら、眺めていてうっかり掴みそこねちゃった。
空っぽになったわたし。
泣きたくっても泣けなくて、笑いたくなくっても笑っちゃった。
空を見上げて、探していたのだけれど、わたし、空を飛べないからあっても捕まえにゆけないの。
そしたら、君が飛行機に乗って、ひょいと掴んでわたしにくれた。
ばかやろうかよ、君。
君のせいで、わたしはため息なんかついて心が飛びだしたのに。
君が捕まえるのなら、わたしにため息なんか吐かせないでよ。
ねえ、そうでしょう。
ばかなひと。
すきだった。

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