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夜とカッコつけ

立方体のような夜
全てが同じ様に見えてくる
夜景を見つめる君の瞳に吸い込まれそうになる
肌寒い夜
でも、僕らが握りしめた缶はあったかい

君が持っているのはミルクティーの缶
僕が持っているのはブラックコーヒーの缶

君の前だからカッコつけたくて
苦いのは嫌いなのに

君を見つめていると
「何?」と言われて目を逸らした
照れてるの? と僕をからかう君
別に何も と答えると
嘘だ〜 と言う君
このままでもいいかもな、なんて思った
立方体の夜

  • 三題噺
  • イカとにゃんこ
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