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ぱっ。

人間のにおい。夜の蝶。ぶつかる寸前まで、追い掛けて。はらはら、舞う欠片。「ゆめまぼろし、か。ゆめまぼろし、か。」ポケットに詰め込む。

人間のにおい。朝の蜂。近づくことさえ、無くなった。はらはら、沸く喉の奥。「ゆめまぼろし、ゆめまぼろし、」頬を照らす光が消した。

日々のにおい。なにも感じずにはいられず、目を閉じるわけにもいかないから。

泣かないで、ひとりで。いつかのあおぞら、消さないで。

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  • いつかのあおぞら、が受けとった人によって違うことを思い浮かべて
    でもそれも必ずどこかでつながってる空だって思ったら、嬉しくてなんだか恥ずかしいですね^ ^

  • 最後のフレーズに密かに勇気付けられました。いつかの記憶も、いつかは心の形になる気がした、なんて。

  • 何気なくスクロールしているはずなのに、ハジメボシさんの言葉は目に飛び込んできます。いつもステキな言葉をありがとうございます。

  • 昨日から何度かレスしてるのですが、なんだか一向に載りません…´`
    はじめさん、暫く振りです。この詩、というか貴方の詩が、相変わらず好きだなぁって。言いたかったのは、それだけです´`

  • ◎しゃちさん。てらさん。はにちゃん。かのんさん。
    お久しぶりです。長い間ここを離れていたような。。
    レス何度も読みました。その言葉の温かさがとても沁みました。照れくさいです。なんだかほんと、ありがとうございます。なんだろな、なんだろう。たくさん話したいことあるはずなんだけど。あおぞらのある、明日へ行ってきます◎ またきます。