1

note

隠された涙も残された嗚咽も
今日のものが格別に見えたなら
手を差し伸べて どうか笑っていて


思いのままに生きるには遠い、
まだ届かない、そこにあるはずの世界


爪先に落ちたため息と長めの瞬き


音の外れた鼻歌 下手なスキップ
やけに元気なのは元気が無いからだよ


何かを探しているようだ
あてもなく意味もなく
でも確かに何かに飢えている


掴めそうに思っただけで宙を切った
冷えた想いはまだ手のひらに


喉に残るあの日の「もう一度」
もう遅いのに言いたくなる
あの日が取り戻せる気がした

  • 短編集みたいなもの
レスを書き込む

この書き込みにレスをつけるにはログインが必要です。

  • レスありがとうございます
    (レスをいれる場所まで気を遣ってもらって)

    応援って別に前向きばっかりがいいわけじゃないと思います。ヒリっとするくらいの方がむしろ背中を押してもらえる人もいるんじゃないかな。
    僕はもう受験生ではないけど、綺麗すぎて心に届かないことってどうしてもあると思います。
    真っ直ぐに伝える。
    その言葉通り、応援も皮肉も全部ごった煮で初めて本当に力のある言葉になって、
    いつか、この言葉に背中を押してもらった人にとってはらぁらさんの言葉が「綺麗な言葉」になるんだと思いますよ。

    さてさてこの詩
    短編集との事ですが
    どれも答えのない、実態のない何かを掴もうともがく姿ですよね…
    経験してなきゃ書けないような身近な描写から
    らぁらさんらしい真っ直ぐな比喩…
    胸に刺さる物を感じました。

    ここからは憶測ですので違ったら言ってください。
    この詩…もがくだけで何も掴んでない…
    もちろん掴めないものは当然ですが
    掴む手前で何かを躊躇ってるようにも見えます。
    掴めば望んだものが手に入るけど、同時に何かを失うような…そんな後ろ髪引かれる感覚が言葉から伝わってきます。

    長々と失礼しました。