0

怪學造物茶会 Act 3

「逆に魔術師であっても精霊の類が見えない人なんて結構いるし」
ピスケスがそう言うと、露夏はふーんと頷いた。
「で、“学会”はどうするって言うんだ」
ナツィがそう聞くと、ピスケスはそうねぇと答える。
「来週、“学会”の魔術師が結界の修繕作業を行うらしいわよ」
表向きは学校の設備点検と言う形で、とピスケスは付け足す。
「そして私達は、深夜にあの学校に忍び込んで中にいる精霊を退治するの」
「え、は⁇」
ピスケスがしれっと言った所で、ナツィはポカンとする。
「お前なんで俺達が精霊退治する前提で話してんだ?」
俺まだやるって言ってないんだけど、とナツィは不満気な顔をする。
ピスケスはうふふと笑う。
「もう既に“学会”から依頼が出てるの」
あの小学校にいる精霊がどれくらい強力なものか分からないからね、とピスケスは続ける。

  • 怪學造物茶会
  • うちの七不思議
  • 実はこのエピソードは4日くらいで書き上げたんだ
レスを書き込む

この書き込みにレスをつけるにはログインが必要です。