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深夜の珈琲占い No.3

三時。彼女は寝ている。良い加減起こそうか、と駆け寄ったミルはふと気付いた。
直前まで寝ている、と言うことは昨夜もおそらく占いをしていたのだろう、と。
彼女の趣味である珈琲占い。正直、信じてはいなかったし、それで振り回される側としてはやめてほしいまであった。
どうせワイヤーと言うのも、ラッキーアイテムだのの類だろう。だとしたらとんだラッキーアイテムだが。
ささやかな復讐として、ワイヤーは彼女に持たせてやろう。
「おはよう...あー...まだ寝てて善い?」
「駄目です」
「...ケチな奴は嫌われるよ?」
「嫌う人は貴方位なので大丈夫です。」
「君みたいに口だけ達者な子供は嫌いだよ。殴って善い?」
「⁈八つ当たりしないでください!貴方のパンチは野良犬死ぬ位の威力出ますからね⁈」
「...あっそ」

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