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廻るは因果、故に舞い散る桜の刃 九

「えーっと、秋山さん、だっけ?私、貴方とは面識な
「何⁈当主ともあろうお方がわたしの様な下賤の者に敬称を付けるなど...!何というお方だ...!」

と、言うが早いか涙ぐむ葉月。

「だから、私達、面識ないよね?何方様?」

葉月はハッとした様にひざまづく。

「これは失礼を...まだ本人様に名乗っていませんでした。わたくしとした事が...申し訳御座いません。わたくし、秋山葉月と申します。秋山家の跡継ぎであり、現当主である父 秋山白也から貴女様の従者役を仰せつかっております。先日、当主からの指示が出ました故、本日より、貴女様の従者となります。」

その場に居合わせた全員が唖然とする。
百合子もポカンと口を開けている。
完璧に意味が分からなかった。

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