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本日の魔法講座 その167

現代文の先生が、
こすもの顔を忘れた。

「こすも、どんな顔してたっけな」

打ち寄せた波のように
じわり じわりと、
僕らの心のくるぶしまで届く
これは、 小さな焦燥

「もう一度 あいつの顔見たいなぁ」

じわり じわりと、
また、馳せるものがあるのなら

こすも、
この海で、きみのこと
心に浮かべた僕らの数だけ
きみの力になれないだろうか

きみがきみの宇宙で迷ったとき、
帰れる場所になれたりしないだろうか

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