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無題

もらった浮き輪にしがみついて
途方もなくあても無い
この黒く濁った大海を漂う

あのひとの好きがいやに眼について
姿形も感触もない
此の至極曖昧な最愛に途惑う

拭った涙に科白を捨てて
賽を投げる腕も無いことに
今更乍らに涙を流す

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