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光陰

どん底だから 後は這い上がるだけだと
あなたは容易げに言うけれど
この世が地獄たる所以は
ここが本当に底か 誰も知りえないからだ

今より悪いってことは無いだろうと
手渡した結果どうなったっけ
僕が歴史から学んだ唯一のことは
人間は歴史から何一つ学んだりはしないということだ

冷たい雨
立ち尽くす影
世界は今日も問いかける
もういいかい?

まだだよ 当然まだだよ
明日は今日よりもひどいかもしれない
飛び出したら余計にどしゃぶりかもしれない
でもここじゃないよな

さあ 問おう
僕はどこまでいけるだろう
地獄の底を抜いてしまうかもしれない
あるいは雨雲を突き抜けるかもしれない
少なくても言える事は
ここではないよな

天国も地獄もすぐそばにあって
たかだか一生分の間隔しかない

濡れたって気にすんなって
お気に入りの靴を履いて
涙が枯れるまで踊ろう
やがて虹の橋を渡ろう

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