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霧雨の内

あの優しい雨の中 濡れながら自転車動く
君の姿を 君の奏でるトロンボーンの音を
探しながら霧雨に手を伸ばして
でも手がどんどん濡れて霞んでく君
なんだかひどく色っぽくて
なんだかひどく儚くて
きっとあれは…幻覚だ
心に雨が降り注ぐ
一人で進む霧道を
切ない想いを胸に秘めて
既に十分冷え切った身体だけど
胸には一つ小さな灯りがきらめくの
それは私の顔を夕焼け色に染めるもの
つまり君への想いです
またあの綺麗な夕焼けを君とみたい
そう思いながら霧雨の内君を想う

  • 霧雨の内は「きりさめのなか」って読むよ
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  • 雨の日は小さな宇宙になったようにひとり、傘を差すのも好きだけれど…
    自転車に乗っていた中学生〜高校生の頃は風をはらむ傘も変に汗をかく合羽もきらいで、いつも頭から濡れて走っていました。

    しっとりと優しいシャワーのような雨も、半袖の腕に突き刺さるような夕立も、打ち水のように巷を濡らしては虹に変わるにわか雨も…いろんな雨を浴びたけれど、どんな雨も街の喧騒を濡らしてひとりの世界を造ってくれた気がします。
    あの頃、ひとり想ったのは素敵な「きみ」ではなかったけど(笑)

    やっぱりぼくら、何処か似ているのかしら。

  • 仮登録なんですね!
    来年が楽しみです!!!
    あと、今回のポエムもとても美しくて、素敵でした…!!
    次も楽しみにしています!