声を出すのがなぜだか突然難しくなって 喉をつっかえて出てこなかった言葉が 僕の心臓を圧迫する
目の前で君が泣いているのに 僕の心は動かないんだ こんなにも息が詰まるのに 涙が流れることはないんだ あぁ僕を嗤ってくれ そしてどうか僕を怒らせてくれ 僕は僕である方法を どこかで忘れてしまったんだ いつからだろう 君が怖い 空っぽの僕を 見透かされているようで
何かを忘れているはずなのに ちっとも思い出せないみたいに こころのなか 大切なものは 鍵をかけておかなくちゃ ぼくたちの生活はいつも 自転よりはやいから ぐるぐるしてしまう 逃げていく悲しみの 後ろ姿が煌めくのは きっともうぼくが 永遠になれないから
お元気ですか。 覚えてますか。 わたしはまだ なんにも変わらずここにいます。 あなたも変わりありませんか。 ずっと考えています。 あのときあなたになにを言えばよかったかな。 あのときわたしになにができたかな。 どれだけぐるぐるめそめそしても 夜は過ぎていくだけです。 ただわたしはあなたに今 泣いて怒って抱きしめて欲しいのです。
閉じ込めてしまいたい ああこの楽園に 馬鹿なままできみとふたり 孤独の中でぼくらふたり 溺れるようなダンスを踊って どうか嘘に気付かないで 呼吸を忘れたみたいに眠って ぼくが壊れてしまう前に きみが二度と傷つかないように
今日はとくべつな日 誰かにとったらなんてことない ただの365分の1だけど 今日はとくべつな日 退屈で平凡なその日に すてきな意味をくれたあなた
まだもう少し 愛を信じてもいいですか くだらない正義を振りかざして こころに正しさを求めないで そんな言葉は聞き飽きたから あともう少し 愛を信じてもいいですか あたしの中のこの疑心が どれだけあたしを傷つけるかは 煩わしいほどわかってるから だからもう少し 愛を信じてもいいですか あぁ あたしはどうやって あなたを少しも失わずに 抱きしめることができるのか
まっしろな『いままで』の答え合わせ あまくあつく ぼくの時計の針が きみのそれをつかまえる そんな 運命みたいなほんとのハナシ
永遠なんて知らないけど 輝く星が命であること 忘れるみたいに簡単に ぼくら永遠じゃないか
今宵の月を見あげれば 半月の少し前みたいな 無知で弱虫なあたし おんなじ月が誰かには 満月に見えてるんだよ たとえばあたしを笑う賢いあの子 おんなじ月がどこかでは その光が届かないんだよ それはきっと透明な涙の水溜まり 今宵の月を見あげれば 半月の少し前みたいな もう少しで満ちるはずだよ もう少しで強くなるんだ 無知で弱虫なあたし