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オオカミくんはピアニスト

散らばったピックを
適当に選び、
革のストラップを
肩にかける
薄暗い部屋の中で
響くベースの音
アンプリファーは消して
生音で遊ぶ

ざわめく街並み
横目で流して
電気をつけないまま
夕方のチャイム


笑えない日々に少し
アクセント加えるなら
僕は自由なベーシスト
誰も知らないな。


ボロボロのピックを
ピックガードに差し込み
革のストラップを
また肩にかける
夜は曲を作る
薄いカーテンの中
独り歌詞を書く
鼻歌のメロディ

静けさを食べる
巡回車のサイレン
電気もつけないまま
月だけは僕を照らす


笑えない日々に少し
アクセント加えるなら
僕は孤独なベーシスト
誰も知らないな。


オオカミくんはピアニスト
誰もが恐れるけど
美しいメロディの持ち主
僕はオオカミくん

オオカミくんはピアニスト
誰かのために弾くけど
僕は私欲を肥やすため
今日もベースを弾く

オオカミくんはピアニスト
みんなが恐れているけど

オオカミくんはピアニスト
手紙はいつまでも捨てない

僕はオオカミくんで
僕のためにベースを弾く
過去の僕からの
手紙はいつまでも捨てない


散らばったピックを
適当に選び、
革のストラップを
肩にかける
薄暗い部屋の中で
響くベースの音
アンプリファーは消して
生音で遊ぶ

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無題

原因不明の頭痛は昨晩からだらだらと続き、未だ僕の頭の中で居候を続けている。
大きな笑い声等、高周波音を聴くと痛みは勢力を増すので、人と会いたくないんだけども、そうもいかないようだ。

そう言えばいつか立てたあの計画どこいった?

後先を考えず楽しんでたあの頃はどこいった?

笑いたい時に笑ってたあの僕どこいった?

と言うかその前に大好きな君はどこいった?


全部が全部ラブソングになる。
そんな季節。
掃いて捨てるほどある言葉一つずつ使って、書いたラブレターまた破るのは画面のバツボタン、句読点から消して。


心が強く揺さぶられる時、人は何かを描きたくなる。未だにその言葉を信じてるのは僕だけか。大きな笑い声等、掻き消すものは足りていて、妙な不安を掻き消すくらいは僕にだって出来そうだ。


そう言えばいつか叶えたかった夢どこいった?

楽器かき鳴らしながら謳ってた僕はどこいった?

笑えることが減り、泣けることばかり増えてった。

このまま眠りつづけて死んだって未練はないか?


全部が全部「孤独」に至る。
そんな季節。
掃いて捨てるほどある頭の中のしがらみ、わざわざまとめて、まとまったら全部破る。画面の再生ボタン。あの音楽流して。



そう言えばいつか立てたあの計画どこいった?

後先を考えず楽しんでたあの頃はどこいった?

笑いたい時に笑ってたあの僕どこいった?

と言うかその前に大好きな君はどこいった?


全部が全部ラブソングになる。
そんな季節。
掃いて捨てるほどある言葉一つずつ使って、書いたラブレターまた破るのは画面のバツボタン、句読点から消して。