いつも持ち歩いてるチョコレート
甘くて苦くて、大好きな味
「幸せそうだね。」
みんなに言われながらもついつい食べてしまう
「1つちょうだい。」
1つしかないからはんぶんこ
君の笑顔を見ながらの味は
やけに甘ったるくてくらくらした
チョコが溶けたら、さよならだから
いつもは忙しい口も
今日だけはちょっと静かになった
君から香る甘い匂いに酔って
その口が魅力的な形だから
思わず奪いたくなった
部活終わりに見上げる空
昼間の水色
夕焼けのピンク
夜の藍色
縞模様
一番星
青春の色だね、と誰かが言ってた
でもいつかは真夜中の黒にのみこまれる
イマを大切に。
私よりもグンと背の高い君は、いつも私のことを『チビ』と言うんだ。
いつも不貞腐れるフリをしてるけれど
本当は嬉しくて嬉しくてたまらないんだ
だから私は今日も君の隣で背伸びして…
いつか君の隣で素直に笑えたらいいな
私には好きのような、憧れのような人がいる…
でも近づくことなんて絶対にできない。大学生だから。忙しい医学部生だから。私が通う英語の教室の先生だから。
だから私は彼と同じ大学の同じ学部に行こうと決めた。
彼が所属するバレー部のマネになって、可愛がられたらそれでいい!今はそう思っていても、それが叶うと彼女になりたくなるかもしれない…
それでもいいですか?それでも私と仲良くしてくれますか?
例えば
隣で傷ついてる人がいたらすぐに手を差し伸べられるかな?
例えば
隣で苦しんでる人がいたらすぐに力になることができるかな?
例えば
隣で泣いてる人がいたら慰めることができるかな?
例えば
例えば
例えば
頭の中で考えるだけで
いつも勇気が出ないんだ
人を助けるのに勇気なんて
いらないはずなのに
僕は誰かを救うことができるのかな?